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洗濯機から生乾きのような嫌な臭いがしたり、洗濯物に黒いピロピロしたカスが付着したりした経験をした方も少なくありません。
その正体は、洗濯槽の裏側に潜むカビや雑菌です。日々の洗濯で使うはずの洗濯機が、実は汚れの温床になっているかもしれません。そんな洗濯機ですが、
・洗濯機が汚くなる原因が知りたい!
・正しい掃除方法は?
・汚れるとどんな弊害がでるの?
と言う疑問を持つ方に向けて、今回は、【2025年 最新版】洗濯機の正しい掃除方法を徹底解説しています。また、プロが気を配るポイントや原因についても探求していますので興味がる方はぜひお読みください。
この記事の監修は

- 元某有名掃除会社8年勤務
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元某有名掃除会社8年勤務
プロの掃除人が教える!日々の生活に使える掃除や収納のライフハックを発信しています。ぜひ参考にしてください!
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洗濯槽がカビだらけになる原因

洗濯機は、水、洗剤の残りカス、衣類から出る繊維くずなど、カビが繁殖するための条件がすべて揃っています。
これらの要因が組み合わさることで、目に見えない洗濯槽の裏側は、あっという間にカビだらけになってしまいます。
特にカビを繁殖させる3つの主要な原因を深掘りします。
洗剤や柔軟剤の残りカス
溶けきらなかった洗剤や柔軟剤は、洗濯槽の裏側や溝に付着し、ぬめりを形成します。これらの成分は、カビや雑菌にとって格好の栄養源となり、繁殖を加速させます。
特に液体洗剤や柔軟剤は、水に溶けやすく見えますが、過剰に入れるとぬめりの原因になりやすいため注意が必要です。メーカーが推奨する適量を守ることが、汚れの予防につながります。
衣類から出る皮脂や汚れ
洗濯物についていた皮脂や垢、洗濯中に剥がれ落ちる繊維くずも、カビのエサとなります。これらが洗濯槽に蓄積されると、カビは繁殖に必要な栄養を豊富に得られるため、どんどん増殖していきます。
また、濡れた洗濯物を長時間洗濯槽の中に放置すると、衣類についた雑菌が洗濯槽内部の湿度と相まって、さらに繁殖を促してしまいます。
洗濯機内部の湿気
カビは、湿度70%以上で活発に繁殖すると言われています。洗濯機は常に水を扱うため、使用後の内部は高い湿度が保たれています。使用後にフタを閉めっぱなしにすると、湿気がこもり、カビが最も好む環境が作られてしまいます。
この湿気が、上記で挙げた残りカスや皮脂汚れと結びつくことで、カビの増殖サイクルが完成してしまうのです。
【プロ愛用】徹底的にキレイに!洗濯槽の掃除方法

洗濯槽の汚れが気になる場合、まずは徹底的にクリーニングすることが大切です。ここでは、ご家庭の状況や汚れ具合に合わせて選べる、効果的な2つの掃除方法をご紹介します。市販のクリーナーを使う方法と、重曹・クエン酸を使った方法、それぞれの特徴と手順を詳しく解説します。
1. 市販の洗濯槽クリーナーを使った掃除方法
手軽さと強力な洗浄力が魅力の、市販の洗濯槽クリーナーを使った掃除方法です。市販のクリーナーは、カビを一気に分解する塩素系と、汚れを剥がして落とす酸素系の2種類があります。汚れの状態や好みに合わせて使い分けましょう。
用意するもの
重曹とクエン酸は、それぞれ異なる性質を持ち、汚れに対して異なるアプローチで作用します。これらを組み合わせることで、より効果的な洗浄が期待できます。
- 塩素系洗濯槽クリーナー
- 酸素系洗濯槽クリーナー
\プロがおすすめする塩素系洗濯槽クリーナー/
\プロがおすすめする酸素系洗濯槽クリーナー/
塩素系クリーナーの場合

塩素系クリーナーは強力な殺菌・漂白効果でカビを分解するため、汚れが目に見えて剥がれ落ちることが少なく、掃除後の手間がかかりません。
- 洗濯槽に水を張る
洗濯槽に高水位まで水を張り、40℃以下のぬるま湯を使用するとより効果的です。 - クリーナーを投入
製品の指示に従い、クリーナーを全量入れます。 - 攪拌と放置
数分間【洗い】モードで攪拌し、そのまま2〜3時間放置します。製品によっては放置時間が不要な場合もあります。 - 通常運転
標準コースで運転し、完了です。汚れが気になる場合は、すすぎを追加してください。
酸素系クリーナーの場合

酸素系クリーナーは、汚れを酸素の力で浮き上がらせて剥がすため、掃除中に浮き出てくる汚れを目で見て確認できるのが特徴です。
- お湯を張る
洗濯槽に40〜50℃のお湯を高水位まで張り、クリーナーの効果を最大限に引き出します。 - クリーナーを投入
クリーナーを全量入れます。 - 攪拌と放置
数分間「洗い」モードで攪拌し、そのまま数時間(汚れがひどい場合は一晩)放置します。 - 浮いた汚れをすくう
浮き上がってきた汚れを、網やゴミ取りネットで丁寧に取り除きます。 - 通常運転
標準コースで運転し、完了です。念入りにすすぎを行い、汚れ残りを防ぎましょう。
2. 重曹とクエン酸を使ったナチュラルクリーニング方法

環境にも優しく、家庭にあるもので手軽に掃除したい方におすすめの方法です。重曹とクエン酸の化学反応を利用して、カビや汚れを浮き上がらせて落とします。化学薬品を使わないため、アレルギーが気になる方にも安心です。

用意するもの
重曹とクエン酸は、それぞれ異なる性質を持ち、汚れに対して異なるアプローチで作用します。これらを組み合わせることで、より効果的な洗浄が期待できます。
- 重曹 1カップ(約200g)
- クエン酸 大さじ2~3(約30g)
- 40〜50℃のお湯
\プロがおすすめするクエン酸/
手順
- お湯を張る
洗濯槽に40〜50℃のお湯を高水位まで張ります。熱いお湯は重曹とクエン酸の働きを活発にするため、冷水ではなく必ず温かいお湯を使用してください。 - 重曹を投入
お湯を張った洗濯槽に重曹1カップ(約200g)を入れ、数分間「洗い」モードで攪拌し、重曹をしっかり溶かします。 - 放置
そのまま1〜2時間放置します。この時間で、重曹が汚れにじっくりと作用し、分解を始めます。 - クエン酸を投入し攪拌
クエン酸大さじ2~3(約30g)を入れ、再度数分間「洗い」モードで攪拌します。重曹とクエン酸が反応して泡が発生し、汚れを浮き上がらせます。 - 浮いた汚れをすくう
浮き上がってきた汚れを、網やゴミ取りネットを使って丁寧に取り除きます。この作業を怠ると、汚れが再び付着する原因になります。
あとは同じように通常運転で不備がないかを確認し、完了です。
洗濯機の掃除に関する注意点

洗濯機の掃除を安全かつ効果的に行うためには、いくつかの重要な注意点があります。特に、複数の洗剤を混ぜる行為は非常に危険であり、メーカーの推奨方法に従うことも大切です。ここでは、掃除中に気を付けるべきポイントを解説し、安全にクリーニングを終えるための知識を提供します。
塩素系と酸素系クリーナーは絶対に混ぜない
市販の洗濯槽クリーナーには、塩素系と酸素系がありますが、これらを絶対に混ぜてはいけません。塩素系クリーナーと酸素系クリーナーが混ざると、有毒なガスが発生し、人体に非常に危険です。
製品の注意書きを必ず確認し、一度に使用するのはいずれか一方のみにしてください。
メーカー推奨の掃除方法を確認する
洗濯機の種類やメーカーによって、推奨される掃除方法や使用できるクリーナーが異なります。特にドラム式洗濯機では、使用する水の量が少ないため、特定のクリーナーしか使えない場合があります。
除を始める前に、必ず取扱説明書で洗濯槽クリーニングコースの有無や、使用可能な洗剤の種類を確認しましょう。
掃除後のすすぎは複数回行う
洗濯槽クリーナーを使った掃除の後、クリーナーの成分が完全に洗い流されず、洗濯槽内に残ってしまうことがあります。これが衣類に付着すると、肌荒れの原因になったり、色落ちを引き起こしたりする可能性があります。
掃除後は、念のため標準コースをもう一度運転するか、すすぎと脱水のみのコースを複数回行うことを推奨します。
汚れるとどんな弊害が出る?

洗濯機の汚れは、見た目の不潔さだけでなく、日々の洗濯や生活に様々な悪影響を及ぼします。汚れを放置することで生じる具体的な弊害を知ることで、定期的な掃除の重要性を再認識できます。ここでは、洗濯槽の汚れが引き起こす3つの主要な弊害について詳しく解説します。
洗濯物の洗い直しが増える
洗濯槽の裏側にこびりついたカビやヘドロ状の汚れが、洗濯中に剥がれて衣類に付着することがあります。特に、白いタオルやシャツに黒いピロピロとしたカスが付いていたら、汚れがかなり深刻なサインです。
これにより、せっかく洗っても洗濯物がきれいに仕上がらず、洗い直しの手間が増えるという悪循環に陥ってしまいます。
嫌な臭いが衣類にも移る
洗濯槽で繁殖したカビや雑菌が、洗濯中に衣類に付着すると、生乾きのような不快な臭いの原因となります。洗濯槽が汚れていると、どんなに良い洗剤を使っても根本的な解決にはならず、臭いがなかなか取れなくなってしまいます。
清潔な衣類を保つためには、洗濯機本体を清潔に保つことが不可欠です。
洗濯機自体の寿命を縮める

洗濯槽の汚れを放置すると、排水経路が詰まったり、モーターに余計な負担がかかったりして、洗濯機の故障につながることがあります。
汚れが内部の部品にこびりつくと、メーカーの修理費用が高額になったり、買い替えを検討しなければならなくなる可能性もあります。
洗濯機を長く使うためのメンテナンスでもあるのです。
洗濯機をきれいに保つためのコツ

一度きれいに掃除をしても、洗濯機は放っておくとまたすぐに汚れてしまいます。日々のちょっとした習慣が、洗濯機の清潔を保つために非常に重要です。ここでは、日々の生活の中で誰でも簡単に取り入れられる、洗濯機をきれいに保つための3つのコツをご紹介します。
使用後はフタを開けて換気する
洗濯が終わったら、洗濯槽内にこもった湿気を逃がすために、フタを数時間開けておく習慣をつけましょう。カビは高い湿度を好むため、これを防ぐだけでもカビの繁殖を大きく抑制できます。洗濯物をすぐに取り出すだけでなく、その後の換気までをセットで行うことが大切です。
適切な掃除頻度で
洗濯機は、1~2ヶ月に1回のペースで洗濯槽クリーナーを使って掃除するのが理想的です。特に梅雨や夏場など、湿度が高くカビが繁殖しやすい時期は、1ヶ月に1回の頻度をおすすめします。
定期的な掃除を習慣にすることで、汚れが深刻な状態になるのを防ぎ、日々の洗濯を快適に保つことができます。
濡れた洗濯物を入れっぱなしにしない
濡れた衣類を洗濯槽に長時間放置すると、洗濯機内部が高湿状態になり、カビの繁殖を促してしまいます。洗濯が終わったらすぐに取り出し、部屋干しをする場合でも、通気性の良い場所で素早く乾かすことが重要です。
すぐに干せない場合は、洗濯機から取り出してカゴに移すだけでも効果があります。
洗濯機をカビから守る3つのポイント

洗濯機をカビから守るためには、日々のちょっとした心がけが大切です。特に、湿気と洗剤の残りカスをいかに減らすかが鍵となります。
そこで今回は、誰でも今日から実践できる、カビを予防するための3つの簡単なポイントをまとめました。
【ポイント1】使用後は蓋を開けておく
洗濯が終わったら、すぐに洗濯物を干し、洗濯機の蓋を開けたままにしておきましょう。洗濯槽内に残った水分が蒸発し、湿気がこもるのを防ぐことができます。これにより、カビが繁殖しにくい環境を自然と作ることができます。
【ポイント2】洗剤や柔軟剤を適量使う
洗剤や柔軟剤を多く入れすぎると、溶けきらなかった成分が洗濯槽に残り、カビの栄養源となってしまいます。パッケージに記載されている使用量を守り、必要以上に多く入れないようにしましょう。洗剤の自動投入機能がついている場合は、設定量を適切に調整してください。
【ポイント3】洗濯物を入れっぱなしにしない
濡れた洗濯物を洗濯槽に長時間放置することは、カビの繁殖を促す最も大きな原因の一つです。洗濯が終わったらすぐに取り出し、できるだけ早く干すようにしましょう。すぐに干せない場合でも、洗濯機の中に入れっぱなしにせず、通気性の良いカゴに移すだけでも効果があります。
洗濯機の掃除に関してよくある質問

洗濯機の掃除に関して、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。ドラム式洗濯機での掃除方法や、掃除をしても臭いが取れない場合の対処法など、専門的な視点からわかりやすく解説します。
ドラム式洗濯機でも同じ掃除方法で大丈夫ですか?
A. 基本的な流れは同じですが、注意点があります。
ドラム式洗濯機は縦型に比べて使用する水の量が少ないため、市販の洗濯槽クリーナーが使用できない製品や、純正クリーナーの使用を推奨している製品が多いです。必ず取扱説明書を確認し、メーカーが推奨する掃除方法や洗剤を使用してください。また、ゴムパッキンのカビも忘れずに拭き取りましょう。
掃除をしても嫌な臭いが取れないのはなぜですか?
A. 以下の原因が考えられます。
- フィルターの汚れ
排水フィルターや糸くずフィルターに汚れがたまっている可能性があります。定期的に掃除をしてください。 - 排水ホースの汚れ
排水ホースや排水口にヘドロ状の汚れが溜まり、臭いを発生させていることがあります。 - 汚れが深刻な状態
長期間放置した汚れは、一度の掃除では完全に落ちない場合があります。何度か繰り返し掃除を試すか、専門の業者に依頼することも検討してください。
重曹やクエン酸は洗濯機を傷つけませんか?
A. 基本的には安全ですが、使用方法に注意が必要です。
重曹はアルカリ性、クエン酸は酸性のため、特定の汚れに効果的ですが、溶け残ると詰まりの原因になったり、一部の金属部品を傷めたりする可能性があります。
洗濯機の掃除には、やはり洗濯機専用に開発されたクリーナーを使用するのが最も安心で確実です。

まとめ

洗濯機の掃除は、清潔な衣類を保つだけでなく、アレルギー予防や洗濯機自体の寿命を延ばすためにも非常に重要です。この記事でご紹介した掃除方法や日々の予防策を参考に、ご自宅の洗濯機を清潔に保ち、快適な生活を送ってみてください。定期的なメンテナンスで、洗濯機の潜在的なトラブルを未然に防ぎましょう。