※当ページのリンクには広告が含まれています。商品リンクには新品在庫がない場合、中古のものも記載しています。
気づいたら壁が汚れていて、部屋全体がなんだか薄暗いと感じたことはありませんか?
壁は住まいの大部分を占めるからこそ、きれいにするだけで部屋が見違えるほど明るくなります。しかし、壁の素材や汚れの種類を間違えると、かえって壁を傷つけてしまうことも。
・そもそもどうして壁は汚れる?
・【場所別!】最適な掃除方法はある?Z
・【絶対NG!】壁掃除をする上でやってはいけない行動は?
と言う疑問を持つ方に向けて、今回は壁掃除の正しいやり方を記載しています。また、壁掃除に関してよくある質問や注意点などもまとめていますので興味がある方はぜひお読みください。
この記事の監修は

- 元某有名掃除会社8年勤務
-
元某有名掃除会社8年勤務
プロの掃除人が教える!日々の生活に使える掃除や収納のライフハックを発信しています。ぜひ参考にしてください!
最新の投稿
そもそもどうして壁は汚れる?

「なぜか壁が汚れている…」と感じたことはありませんか? 壁の汚れは一見同じように見えますが、実はその原因はさまざまです。汚れの種類を正しく理解することで、効果的な掃除方法を見つけ、大切な住まいをきれいに保つことができます。
ホコリや手垢、日常的な汚れ
このタイプの汚れは、家で一番よく見られるものです。
- ホコリ汚れ
空気中を舞うホコリが、静電気で壁に吸着して黒ずみになります。テレビの裏や家具の隙間など、空気が滞る場所に溜まりやすいです。 - 手垢・皮脂汚れ
家族がよく触るスイッチ周りやドアの近くに付く、手の脂や汗が原因の黒ずみです。
比較的軽い汚れなので、こまめな拭き掃除で簡単に落とせます。
キッチンやリビングのしつこい汚れ
キッチンやリビングの壁は、日常的な汚れに加えて、特定の原因による頑固な汚れが発生しやすい場所です。キッチンでは、調理中に油が飛び散ることで壁に付着し、ホコリと混ざり合うことでベタベタとした手触りの油汚れとなります。
- 油汚れ
キッチンの調理時に飛び散る油が原因で、ベタベタした汚れになります。時間が経つと固まり、落としにくくなるのが特徴です。 - ヤニ汚れ
タバコを吸う家庭に特有の、黄色いベタつきのある汚れです。ヤニはホコリを吸着するため、さらに汚れがひどくなります。
湿気が原因の頑固な汚れ
湿気がこもりやすい場所の壁には、カビが発生することがあります。カビは、洗面所や浴室、北側の部屋、窓のサッシの近く、家具の裏側など、湿気が溜まりやすく風通しの悪い場所に繁殖します。
空気中を漂うカビの胞子が壁に付着し、適切な温度と湿度、そして栄養源(ホコリなど)が揃うと、黒や緑色の斑点状の汚れとして現れます。
【場所別!】最適な掃除方法

壁の汚れは場所によって原因が異なるため、一律の掃除方法では効果が薄かったり、壁を傷つけてしまったりすることがあります。そこで、今回は場所ごとの汚れの原因と、それに合わせた最適な掃除方法を具体的に解説します。
ご自宅の各スペースの特徴を理解し、適切な方法でお手入れすることで、壁を傷めることなく、効率よくきれいに保つことができます。
リビングや寝室の壁
リビングや寝室の壁は、主にホコリや手垢、日常的な黒ずみが主な汚れです。これらの汚れは、定着する前にこまめに取り除くことが最も効果的です。
まず、柄の長いハンディモップやフロアワイパーにドライシートを付けて、高いところから低いところへ、壁全体のホコリを優しく払いましょう。
掃除方法
- ホコリを払う
柄の長いハンディモップやフロアワイパーにドライシートを付けて、高いところから低いところへ、壁全体のホコリを優しく払いましょう。特に、はばきの上や、照明器具の周りはホコリが溜まりやすいので念入りに。 - 黒ずみを拭く
手垢や黒ずみが気になる場合は、水で薄めた中性洗剤を布に染み込ませて固く絞り、汚れの部分を叩くようにして拭き取ります。 - 仕上げ拭き
最後に乾いた布で仕上げ拭きをすることで、水跡や洗剤成分が残るのを防ぎ、カビの発生も予防できます。
掃除のポイント
- 定期的な掃除
2週間に1回程度、ホコリを払うだけでも汚れの定着を防げます。 - 素材に注意
壁の素材がビニールクロスではない場合、洗剤の使用で変色や傷みの原因になることがあります。目立たない場所で試してから掃除を始めましょう。
洗面所やトイレの壁

洗面所やトイレの壁は、湿気がこもりやすく、カビや水アカが発生しやすい場所です。カビは見た目が悪いだけでなく、健康にも影響することがあるため、日々の予防とこまめな掃除が大切です。
掃除方法
- ホコリを払う
まず、柄の長いハンディモップなどを使って、壁全体のホコリや髪の毛を優しく取り除きます。 - カビを予防する
消毒用エタノールをスプレーボトルに入れ、布に吹き付けてから壁全体を拭きましょう。アルコールには殺菌作用があり、カビの発生を抑える効果が期待できます。 - カビを落とす
もしカビが生えてしまった場合は、塩素系漂白剤を薄めたものを布に付けて、カビの部分を優しく叩くようにして落とします。
掃除のポイント
- 換気を徹底する
掃除中はもちろん、普段から窓を開けたり、換気扇を回したりして、湿気がこもらないように心がけましょう。 - 洗剤の扱いに注意
カビ取り剤など、塩素系漂白剤を使う際は、絶対に他の洗剤と混ぜないでください。有毒なガスが発生して非常に危険です。 - 仕上げ拭き
洗剤を使ったあとは、乾いた布でしっかりと仕上げ拭きをし、水分を残さないようにすることが重要です。
キッチンの壁

キッチンの壁は、調理中に飛び散る油や調味料によって、ベタベタとした汚れがつきやすい場所です。油汚れは時間が経つと固まって落ちにくくなるため、日々のこまめな掃除と、汚れに応じた洗剤の使い分けが大切です。
掃除方法
- 軽い油汚れ
軽い油汚れであれば、アルカリ電解水を布に吹き付けて拭き取るだけで簡単に落とせます。アルカリ電解水は油汚れを分解する効果があり、洗剤成分が残りにくいため、二度拭きの手間も省けて便利です。 - 頑固な油汚れ
こびりついた頑固な油汚れには、水に溶かしたセスキ炭酸ソーダが効果的です。スプレーボトルに入れて汚れの部分に吹き付け、数分放置します。その後、布やスポンジで優しく擦ると、汚れが浮き上がってきれいに落とせます。 - 仕上げ
最後に乾いた布でしっかりと拭き、水分や洗剤成分を残さないようにしましょう。
掃除のポイント
- 早めの対処
油汚れは、時間が経つほど落ちにくくなります。汚れたらすぐに拭き取る習慣をつけることが大切です。 - 換気を忘れずに
調理中は換気扇を回し、窓を開けるなどして、油煙が壁に付着するのを防ぎましょう。 - 素材を確認
キッチンの壁がタイルやステンレスではなく、クロスなどのデリケートな素材の場合は、洗剤の使用で変色や傷みの原因になることがあります。必ず目立たない場所で試してから掃除を始めてください。
【絶対NG!】壁掃除をする上でやってはいけない行動

壁掃除をする際、つい汚れを早く落としたいがために、間違った方法で掃除をしてしまうことがあります。しかし、やり方を間違えると、壁を傷つけてしまったり、健康に悪影響を及ぼしたりする可能性もあるため、注意が必要です。
特に避けるべき危険な行動について、その理由と正しい対処法を詳しく解説します。
塩素系漂白剤と酸性洗剤を混ぜる

カビ汚れを落とす際に、塩素系漂白剤と酸性洗剤を混ぜて使用することは、絶対に避けてください。
これは非常に危険な行為であり、有毒な塩素ガスが発生します。塩素ガスを吸い込むと、呼吸器に重大な損傷を与えたり、最悪の場合、生命にかかわる危険もあります。
カビ取り剤を使用する際は、必ず単体で使用し、他の洗剤と混ざらないように注意しましょう。
いきなり強く擦る
汚れを早く落としたい一心で、いきなり強くゴシゴシと擦ってしまうのはNGです。
特にビニールクロスや塗装壁の場合、強く擦りすぎると表面のコーティングが剥がれたり、壁自体に傷がついたりする可能性があります。
また、汚れの種類によっては、擦ることで汚れを壁の奥に押し込んでしまい、さらに落としにくくなることもあります。
【プロが教える!】壁掃除の究極テクニック

壁掃除は、ただ汚れを拭き取るだけでなく、いくつかのコツを押さえることで、より効率的に、そして美しく仕上げることができます。プロの掃除業者が実践しているテクニックを知ることで、壁を傷つけずに、見違えるほどきれいにすることが可能です。
これらのテクニックを実践することで、掃除にかかる時間と労力を減らしながら、ワンランク上の仕上がりを実現することができます。
上から下へ、高いところから低いところへ
掃除の基本は、上から下へです。壁の掃除も同様に、まず天井近くのホコリを払い、その次に壁の中央、そして最後に床に近い巾木を掃除します。
これは、高い場所を掃除した際に落ちたホコリや汚れを、下の部分を掃除する際にまとめて取り除くことができるため、効率よく作業を進めることができます。この簡単なルールを意識するだけで、掃除の効率が格段に上がります。
汚れを広げないように、中心から外へ
汚れを拭き取る際は、いきなり中心を強く擦るのではなく、汚れの周りから中心に向かって優しく拭き取ることが大切です。こうすることで、汚れが周囲に広がるのを防ぎ、きれいな仕上がりになります。
特にインクやクレヨンなどの落書き汚れは、中心から擦るとかえって汚れが広がってしまうことがあるため、このテクニックが非常に有効です。
壁の汚れを予防して綺麗な状態を保つコツ

壁の掃除は大変な作業ですが、日頃からちょっとした工夫をすることで、汚れを未然に防ぎ、綺麗な状態を長く保つことができます。汚れが付着してから落とすのではなく、付着する原因を取り除くことが、最も効果的な壁のメンテナンス方法と言えます。
誰でも簡単にできる汚れ予防のコツをご紹介します。これらの方法を実践することで、大がかりな掃除の回数を減らし、いつでも清潔で美しい住空間を維持することが可能になります。
定期的な換気と拭き掃除
カビやホコリの付着を防ぐには、日頃の予防が最も効果的です。特に湿気の多い場所は、こまめに換気を心がけましょう。窓を開けたり、換気扇を回したりすることで、室内の湿度が下がり、カビの発生を抑制できます。
また、2週間に1回程度、壁全体のホコリをハンディモップなどで払うだけでも、汚れの定着を防ぐことができます。
保護シートの活用
スイッチ周りやコンロの周りなど、特に汚れやすい場所には透明な保護シートを貼っておくのがおすすめです。これにより、汚れが直接壁に付着するのを防ぐことができます。
保護シートは汚れても剥がして貼り替えるだけで済むため、壁自体を清潔に保つことができ、掃除の手間も大幅に省けます。
壁掃除をする上でおすすめする製品3選

壁掃除をより効果的に、そして安全に行うためには、適切な製品を選ぶことが重要です。
壁の素材や汚れの種類に合わせて、専門家がおすすめする製品を3つご紹介します。
これらの製品は、汚れをしっかり落とすだけでなく、壁に優しく、初心者でも安心して使えるものを選びました。
1.カビ取り カビホワイト カビ強力除去スプレー カビ取り剤
この製品は、カビの根に深く浸透して強力に除去するカビ取り剤です。洗面所や北側の部屋など、カビの発生しやすい場所の壁に効果的です。スプレータイプなので、手が届きにくい場所にも簡単に塗布できます。
2.アズマ工業 掃除 掃除クロス
このクロスは、マイクロファイバー素材でできており、ホコリや手垢をしっかりと吸着してくれます。水拭きにも乾拭きにも使えるため、壁の素材や汚れの種類に合わせて使い分けが可能です。洗剤を使わなくても汚れが落ちやすいので、手軽に壁掃除をしたい方におすすめです。
3.アズマ工業 アズマジック壁紙・リビング洗剤 スプレー
壁紙専用の洗剤で、手垢やヤニ汚れ、油汚れなど、様々な汚れに対応しています。泡状のスプレーなので、液だれしにくく、壁にしっかりと密着して汚れを分解します。洗剤成分が残りにくいため、二度拭きの手間も省けます。
壁掃除に関してのよくある質問

壁掃除に関して、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。専門家がそれぞれの質問に分かりやすくお答えしますので、日頃のお掃除のヒントにしてください。
Q1. 壁の黒ずみはなぜ発生するのですか?
A1. 壁の黒ずみの主な原因は、空気中のホコリが静電気によって壁に付着することです。特に、ホコリが溜まりやすい巾木の上や、静電気が発生しやすい家電製品の裏側などに多く見られます。また、スイッチプレートの周りなど、家族が頻繁に触れる場所は、手垢や皮脂汚れが原因で黒ずむことがあります。
Q2. 壁にカビが生えてしまいました。どうすればいいですか?
A2. 軽度のカビであれば、消毒用エタノールを吹き付けて布で拭き取る方法が有効です。ただし、カビの根がクロスの奥まで入り込んでいる場合は、塩素系漂白剤を薄めたものを布に付けて、叩くようにして落とす方法が効果的です。この際、必ず換気を十分に行い、他の洗剤と混ぜないように注意してください。
Q3. 子供の落書きを消すにはどうすればいいですか?
A3. 落書きのインクの種類によって対処法が異なります。
- 鉛筆: 消しゴムで軽く擦ると消えます。
- クレヨン: 消しゴムや、重曹スプレーを布に付けて拭き取る方法が有効です。
- 油性ペン: 消毒用エタノールやクレンジングオイルを布に付けて、叩くようにして拭き取ると効果的な場合がありますが、壁が変色する可能性もあるため、目立たない場所で試してから行いましょう。
まとめ

壁の汚れは、原因や素材、場所によって最適な掃除方法が異なります。まずはご自宅の壁の汚れを正しく見極めることから始めましょう。そして、場所別の掃除方法やプロのテクニックを参考に、効率よく壁をきれいにしてください。
また、汚れを予防するための日々の工夫も大切です。定期的な換気や拭き掃除、保護シートの活用などで、綺麗な壁を長く保ちましょう。