片付けてもすぐに散らかる、ものが多くてどこから手をつけていいかわからない。そんなお悩みはありませんか?
この記事では、収納のプロが家中の収納スペースを最大限に活用するための収納の基本原則から、場所別の具体的なアイデア、そしておすすめの収納アイテムまで詳しく解説します。
リビング、キッチン、玄関など、それぞれの場所の特性に合わせた効果的な収納方法を実践して、すっきりとした快適な暮らしを手に入れましょう。
この記事の監修は

- 元某有名掃除会社8年勤務
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元某有名掃除会社8年勤務
プロの掃除人が教える!日々の生活に使える掃除や収納のライフハックを発信しています。ぜひ参考にしてください!
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1. なぜ家は散らかるのか?プロが教える3つの原因

収納のテクニックを学ぶ前に、まず「なぜ家が散らかってしまうのか」という根本的な原因を知ることが大切です。原因を理解することで、根本的な解決策を見つけ出すことができます。
【原因1】モノの定位置が決まっていない
「リモコンをどこに置けばいいかわからない」「ハサミを使った後、元の場所に戻し忘れる」といった経験はありませんか?家族一人ひとりがモノの置き場所を把握していないと、使ったものが元の場所に戻されず、どんどん散らかってしまいます。
- ポイント: 多くの散らかりは、「一時置き」の積み重ねから始まります。
- 解決策: まずはすべてのモノに「住所(定位置)」を決めることから始めましょう。
【原因2】モノの量が収納スペースを上回っている
収納ケースやラックを増やしても、モノの量自体が多すぎると、結局は溢れて散らかってしまいます。まずは不要なモノを手放し、「収納スペースの8割に収める」ことを意識してみましょう。ゆとりがあることで、モノの出し入れがスムーズになり、整理された状態をキープしやすくなります。
- ポイント: 収納を増やす前に、モノを減らすことが最重要です。
- 解決策: 「いる」「いらない」「保留」の3つの箱を用意し、まずは不要なモノを大胆に手放しましょう。
【原因3】生活動線に合った収納ができていない
「毎日使うカバンを玄関に置きたいのに、収納スペースがない」「料理中に必要な調味料が遠い場所にある」など、生活動線に合わない場所にモノがあると、使い勝手が悪く、モノが「ちょい置き」されてしまいます。まずは家の中での自分の動きを観察し、「使う場所に使うモノをしまう」という鉄則を意識することが重要です。
- ポイント: 理想の収納は、アクションが少なく、スムーズに戻せるものです。
- 解決策: 普段の生活で「不便だな」と感じる点をメモし、それに合わせてモノの配置を見直してみましょう。
2. 収納を始める前に知っておきたい3つのステップ

いきなり収納アイテムを買い揃えるのはNGです。
なぜなら、収納する物や置く場所を把握せずに選ぶと、サイズが合わなかったり、結局使わなくなったりしてしまうからです。
まずは現状を整理し、必要な物を見極めてから計画的に進めることが、失敗しない収納の第一歩です。
【ステップ1】整理(必要なものと不要なものに分ける)
収納スペースを確保するには、まず不要なものを手放すことが不可欠です。この時、「もったいない」という気持ちが湧いてきたら、以下の基準で判断してみましょう。
- 1年以上使っていないか?
- 壊れていないか?
- 今後も使う予定があるか?
- 持っているだけで気分が上がるか?
整理整頓がなかなかできない方は以下の記事を参考にしてみてください。よくある質問や事細かく分かりやすく記載していますので是非お読みください。

【ステップ2】分類(仲間ごとにまとめる)
残ったものを「食器」「書類」「衣類」といったように、使う場所や目的ごとに分類します。この段階で、どこに何をしまうか、大まかな配置を考えておくと後の作業がスムーズになります。
【ステップ3】収納(使いやすく収める)
分類したものを、取り出しやすく、戻しやすい方法で収めます。この時、「誰が見てもわかる」ようにラベリングをするのがおすすめです。
3. リビング収納のアイデアとおすすめアイテム

家族みんなが集まるリビングは、物が増えやすく散らかりやすい場所です。
すっきりと快適な空間を保つためには、見た目も使い勝手も考えた収納がポイント。
今回は、毎日を過ごしやすくするリビング収納のアイデアと、おすすめの収納アイテムをご紹介します。
リビング収納の基本原則
- 「見せる収納」と「隠す収納」を使い分ける: 飾りたいものやよく使うものは「見せる収納」で美しくディスプレイし、生活感の出やすいものは「隠す収納」で目隠しします。
- 壁面を有効活用する: 壁面収納や突っ張り式の棚などを活用すれば、床面積を圧迫せずに収納スペースを増やせます。
- 多目的家具を取り入れる: 収納機能付きのテーブルやベンチなど、一つの家具で複数の役割を果たすものを選ぶと、スペースを有効活用できます。
リビングにおすすめの収納アイテム
- 壁面収納:
- IKEA「HEMNES(ヘムネス)」: クラシカルなデザインで、シリーズで揃えることで統一感のある壁面収納が実現します。
- 無印良品「壁に付けられる家具」: 場所を取らずに小物や本を飾ることができ、気軽に模様替えも楽しめます。
- 収納ボックス:
- ニトリ「Nインボックス」: サイズ展開が豊富で、さまざまな場所で活躍します。別売りの蓋を使えば積み重ねも可能です。100円ショップの収納ボックスと組み合わせるのもおすすめです。
4. 押入れ・クローゼット収納のアイデアとおすすめアイテム

押入れやクローゼットは収納力が高い反面、奥行きや高さをうまく使えず、物が埋もれてしまいがちです。
限られたスペースを最大限に活かすには、配置やアイテム選びに工夫が必要。
ここでは、使いやすさと見やすさを両立させる押入れ・クローゼット収納のアイデアと、おすすめのアイテムをご紹介します。
4-1. 押入れ・クローゼット収納の基本原則
- 空間を立体的に活用する: 突っ張り棒やラックを使い、上下の空間を仕切ることで収納できる量を増やします。
- 「奥」と「手前」を意識する: シーズンオフのものや使用頻度の低いものは奥に、よく使うものは手前に配置すると、出し入れがスムーズになります。
- 中身がわかるようにする: ラベリングや半透明のケースを使うことで、何がどこにあるか一目でわかり、探す手間が省けます。

4-2. 押入れ・クローゼットにおすすめの収納アイテム
- 伸縮式ラック:
- 平安伸銅工業「押入れハンガーシェルフ」: 押入れの上段に設置することで、衣類をハンガーにかけて収納できます。
- 収納ケース:
- 天馬「フィッツケース」: 豊富なサイズと頑丈な作りで、衣類や布団などの収納に最適です。
- 吊り下げ収納:
- ニトリ「吊り下げラック」: バッグや帽子、小物などをまとめて収納でき、デッドスペースを有効活用できます。100円ショップのS字フックを使えば、手軽に小物収納を追加できます。
5. 玄関収納のアイデアとおすすめアイテム

玄関は家の第一印象を決める大切な場所ですが、靴や傘、小物などで散らかりやすい空間でもあります。
限られたスペースを有効に使いながら、見た目もすっきり保つには収納の工夫が欠かせません。
ここでは、出入りがスムーズで気持ちよく迎えられる玄関をつくるための収納アイデアと、おすすめアイテムをご紹介します。
5-1. 玄関収納の基本原則
- 靴は「一人一段」のルールを徹底する: 家族一人ひとりの靴の定位置を決めることで、散らかりを防ぎます。
- 傘やスリッパは壁面を活用する: マグネット式の傘立てや、壁掛けタイプのスリッパラックを使えば、床にものがなくなり、掃除もしやすくなります。
- 「ちょい置き」スペースを設ける: 鍵や郵便物、マスクなど、外出時に必要なものを一時的に置ける小さなトレイなどを設置すると便利です。
5-2. 玄関におすすめの収納アイテム
- シューズラック:
- 山崎実業「frame」シリーズ: スリムなデザインで、玄関のスペースを圧迫しません。
- 傘立て
- tosca「マグネットアンブレラスタンド」: 玄関ドアに磁石で簡単に取り付けられ、場所を取りません。
- フック
- 無印良品「アルミフック」: マスクやエコバッグなどを掛けておくと、出かける際にサッと手に取れて便利です。
6. 浴室周り収納のアイデアとおすすめアイテム

浴室周りは、シャンプーやタオル、掃除道具など、意外と物が多くなりがちな場所です。
水回りならではの湿気対策や、安全で取りやすい配置を考えることで、毎日の入浴や掃除がぐっと快適になります。

6-1. 浴室周り収納の基本原則
- 「浮かせる収納」でぬめりを防ぐ: シャンプーやソープボトルなどは、床に直置きせず、棚やフックを使って「浮かせる」ことで、底のぬめりを防ぎ、掃除も楽になります。
- 吊り下げ収納を活用する: 浴室内のバーやタオルハンガーを利用して、シャンプーハットやボディタオルなどを吊るして収納します。
- 壁面を有効活用する: マグネット式のラックやフックを使えば、壁を傷つけずに収納スペースを増やせます。
6-2. 浴室周りにおすすめの収納アイテム
- マグネット収納:
- 山崎実業「tower」シリーズ: マグネットで浴室の壁に貼り付けるタイプで、シャンプーボトルやボディソープなどをまとめて収納できます。
- 引っ掛け風呂イス:
- RETTO「風呂椅子」: 湯船の縁に引っ掛けて乾かすことができ、カビの発生を防ぎます。
- シャンプーボトルホルダー:
- sarasa design「ディスペンサーホルダー」: 浮かせることで底のぬめりを防止し、衛生的です。
7. キッチン収納のアイデアとおすすめアイテム

キッチンは調理器具や調味料で物が増えやすく、限られたスペースの活用が重要です。
動線を意識した配置や取り出しやすい収納で、料理や片付けがスムーズに。
今回は、効率的で見た目もすっきり整うキッチン収納のアイデアとおすすめアイテムをご紹介します。
7-1. キッチン収納の基本原則
- 「使う場所」の近くに収納する: 調理中に使うものはコンロ周り、食器はシンク周りなど、使う場所に収納することで、無駄な動きを減らします。
- 引き出しの中を仕切る: 100円ショップなどで手に入る仕切りケースやトレイを使って、引き出しの中を細かく区切ることで、ものがごちゃつくのを防ぎます。
- シンク下の空間を最大限に活用する: 突っ張り棒や伸縮式のラックを使えば、シンク下のパイプを避けながら収納スペースを増やすことができます。
7-2. キッチンにおすすめの収納アイテム
- シンク下ラック:
- 山崎実業「tower」シリーズ: 伸縮式で、シンク下のパイプを避けて設置できるタイプは、デッドスペースを有効活用できます。
- 冷蔵庫収納:
- 無印良品「アクリル仕切りスタンド」: 立てて収納したいものをすっきり整理できます。
8. 寝室収納のアイデアとおすすめアイテム

寝室は衣類や寝具、小物などが集まりやすく、油断するとすぐに雑然としてしまう場所です。
落ち着ける空間を保つには、見た目のスッキリ感と使いやすさを両立した収納が欠かせません。
今回は、快適な寝室づくりに役立つ収納アイデアと、おすすめアイテムをご紹介します。
8-1. 寝室収納の基本原則
- 「ゆとり」を持たせる: 寝室の収納は、ぎゅうぎゅうに詰め込まず、少しゆとりを持たせて収納すると、圧迫感がなくなり、リラックスできる空間になります。
- 「ベッド下」を活用する: 引き出し付きのベッドや、キャスター付きの収納ケースを使えば、ベッド下のデッドスペースも有効活用できます。
- 壁面を有効活用する: 突っ張り式のラックや、ハンガーラックなどを活用して、床面積を広く保ちます。
8-2. 寝室におすすめの収納アイテム
- ベッド下収納:
- IKEA「MALM」: 引き出し付きのベッドフレームは、衣類や寝具の収納に便利です。
- ハンガーラック:
- 山崎実業「tower」シリーズ: シンプルなデザインで、部屋のインテリアに馴染みやすく、一時的に掛けたい衣類の収納に便利です。
まとめ

この記事で紹介した収納の基本原則と、場所別のアイデア、そしておすすめアイテムを参考に、ぜひご自宅の収納を見直してみてください。いきなりすべてを変えるのは大変なので、まずは気になるところから少しずつ始めてみましょう。
あなたにとって最適な収納を見つけることで、毎日の暮らしがもっと快適になるはずです。