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【完全ガイド】キッチンの掃除方法を徹底解説!プロが教える場所別・汚れ別の完璧マニュアル

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キッチンの掃除は、家の中でも特に億劫に感じる家事の一つかもしれません。毎日の料理で飛び散る油、水、食材のカスなど、さまざまな種類の汚れが複合的に絡み合い、放置すればするほど頑固で落としにくくなります。

「一体どこから手をつけていいのか分からない」「どれだけ擦っても汚れが落ちない」と感じている方も多いでしょう。

この記事を読めば、キッチンの汚れの種類を見極め、適切な洗剤と道具を選ぶ知識が身につきます。もう、無駄な労力と時間をかける必要はありません。このマニュアルを実践して、いつでも気持ちよく料理ができる、清潔で快適なキッチンを手に入れましょう。

この記事の監修は

中谷勇作

中谷勇作元某有名掃除会社8年勤務
元某有名掃除会社8年勤務
プロの掃除人が教える!日々の生活に使える掃除や収納のライフハックを発信しています。ぜひ参考にしてください!
Contents
  1. キッチンの汚れは落ちにくい?始める前に知るべき基本
  2. 【場所別】キッチンの徹底掃除マニュアル
  3. 【汚れ別】手ごわい汚れを落とすプロの裏ワザ
  4. キレイなキッチンをキープ!汚れを溜めない予防掃除術
  5. キッチン掃除に関するよくある質問(FAQ)
  6. 安全第一!キッチン掃除で注意すべきこと
  7. まとめ

キッチンの汚れは落ちにくい?始める前に知るべき基本

掃除を始める前の基礎知識を紹介する際の画像

キッチンの汚れが落ちにくいと感じる最大の理由は、汚れの性質と、使っている洗剤の性質が合っていないからです。汚れには主に「酸性」と「アルカリ性」の2種類があり、それぞれの汚れには、性質の反対である洗剤を使うことで、化学的に中和され、効果的に落とすことができます。この原理を理解することが、キッチンの掃除を効率化する第一歩となります。

汚れの正体は主に2種類!酸性とアルカリ性の汚れ

キッチンの主な汚れは、以下の2つのタイプに分類できます。これは、pH(ペーハー)という、物質の酸性・アルカリ性の度合いを示す単位で理解できます。pH7が中性で、それより低い値が酸性、高い値がアルカリ性です。

1. 酸性の汚れ

料理で発生する油汚れ焦げ付き、生ごみから出るぬめり手垢などがこれにあたります。これらの汚れの多くは、油分、タンパク質、炭水化物といった有機物で構成されており、性質は酸性です。特に、油汚れは加熱されることで酸化し、酸性を帯びてコンロや壁にこびりつきます。

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2. アルカリ性の汚れ

水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が乾燥して固まった水垢や、石鹸の成分が水道水と反応してできた石鹸カス、シンクにつく白っぽいウロコ状の汚れなどがこれにあたります。これらはアルカリ性の性質を持っています。水回りの掃除は、このアルカリ性の汚れをいかに効率良く落とすかが鍵となります。

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汚れと洗剤の相性マップ

汚れと洗剤の相性について表している画像

汚れの性質を理解したら、次にそれに合った洗剤を選びます。基本原則は「酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤」「アルカリ性の汚れには酸性の洗剤」です。この「中和」の原理を応用することで、無理にゴシゴシと擦る必要がなくなり、汚れを化学的に分解して効率的に落とすことが可能になります。

汚れの性質代表的な汚れの種類相性の良い洗剤の性質主な洗剤の種類
(pH値の目安)
酸性油汚れ、焦げ付き、生ごみのぬめり、手垢アルカリ性重曹(pH8.2)、
セスキ炭酸ソーダ(pH9.8)、
アルカリ電解水(pH11.5)、
台所用洗剤
アルカリ性水垢、石鹸カス、シンクの白いウロコ、サビ酸性クエン酸(pH2.2)、
お酢(pH2.9)、
市販の水垢用洗剤

これだけは揃えたい!キッチン掃除の基本道具7選と選び方

掃除道具の画像

掃除を始める前に、以下の7つの道具を揃えておくと、作業が格段にスムーズになります。それぞれの選び方にもこだわりましょう。

  1. ゴム手袋
  2. スポンジ
  3. 古歯ブラシ
  4. マイクロファイバークロス
  5. スプレーボトル
  6. ヘラまたはスクレーパー
  7. 新聞紙

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重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダの使い分け完全マスター

クエン酸などを表している画像

環境にも優しく、安全性も高いため、キッチン掃除で大活躍する重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ。それぞれの特徴と効果的な使い方、そしてその化学的な背景を詳しく見ていきましょう。

1. 重曹(炭酸水素ナトリウム)

性質: 弱アルカリ性(pH8.2)。水に溶けにくく、結晶が柔らかいのが特徴です。

得意な汚れ: 軽い油汚れ、焦げ付き、手垢、臭い。水に溶けにくい性質を活かした研磨作用と、弱アルカリ性による鹸化作用で汚れを落とします。また、消臭効果も高いため、生ごみの臭い対策にも有効です。

使い方:

  • 【粉のまま】: 研磨剤として焦げ付きを磨く、消臭剤として排水溝に振りかける。
  • 【ペースト状】: 重曹に水を少量ずつ加えて作る。焦げ付きや五徳の掃除に。
  • 【水に溶かして】: 水200mlに重曹小さじ2〜3。スプレーボトルに入れて、軽い油汚れや手垢の拭き掃除に。

2. クエン酸

性質: 酸性(pH2.2)。お酢の主成分である酢酸と同じ酸性の性質を持ちます。

得意な汚れ: 水垢、石鹸カス、シンクの白いウロコ。アルカリ性の汚れを中和して溶かす溶解作用が特徴です。

使い方:

  • 【水に溶かして】: 水200mlにクエン酸小さじ1。スプレーボトルに入れて水垢に吹きかける。
  • 【パック】: クエン酸水を染み込ませたキッチンペーパーを汚れに貼り付け、しばらく放置する。
  • 【注意点】: 塩素系漂白剤と絶対に混ぜない。有毒ガスが発生します。また、大理石や鉄製品(錆の原因)には使用しないでください。

3. セスキ炭酸ソーダ

性質: アルカリ性(pH9.8)。重曹よりもアルカリ性が強く、水に溶けやすいのが特徴です。

得意な汚れ: 頑固な油汚れ、焦げ付き、血液汚れ。重曹よりも強いアルカリ性で、油汚れの鹸化作用がより強力です。

使い方:

  • 【水に溶かして】: 水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1。スプレーボトルに入れて、頑固な油汚れに吹きかける。
  • 【つけ置き】: バケツにお湯とセスキ炭酸ソーダを溶かし、五徳などをつけ置きする。
  • 【注意点】: 重曹より洗浄力が強いため、素手で触ると手荒れの原因になります。必ずゴム手袋を着用してください。

【場所別】キッチンの徹底掃除マニュアル

キッチン掃除のマニュアルを紹介する際の画像

ここからは、シンクやコンロ周りから、見落としがちな換気扇や冷蔵庫の中まで、キッチンをピカピカにするための掃除方法を場所別に徹底解説します。もう、どこから手をつけていいか迷うことはありません。このマニュアルを参考に、毎日の料理がもっと楽しくなるような、気持ちのいいキッチンを手に入れましょう!

シンク周り|クエン酸パックで水垢・ぬめり撃退

シンク周りは、水垢や石鹸カス、ぬめり、そして生ごみの臭いなど、さまざまな汚れが複合的に発生する場所です。特に蛇口やシンクの縁につく白いウロコ状の汚れは、アルカリ性の水垢。これには酸性のクエン酸が効果的です。

  1. シンク内の生ごみを取り除く: まず、排水溝のゴミ受けネットや三角コーナーの生ごみをすべて捨て、パーツを外します。ゴミ受けネットは使い捨てタイプにすることで、掃除の手間が省けます。
  2. クエン酸水でパックする: スプレーボトルに水200mlとクエン酸小さじ1を混ぜてクエン酸水を作ります。水垢が気になる蛇口やシンク全体にクエン酸水を吹き付け、その上からキッチンペーパーを貼り付けます。さらに上からクエン酸水をスプレーして、キッチンペーパーを密着させます。
  3. つけ置きする: 30分から1時間ほど放置します。この間に、クエン酸がアルカリ性の水垢を中和して柔らかくします。
  4. こすり洗いと仕上げ: パックを剥がし、古歯ブラシやスポンジでこすり洗いします。特に蛇口の根元や排水溝のフチなどは丁寧に。汚れが落ちたら、水で十分に洗い流し、マイクロファイバークロスで水滴をきれいに拭き取ります。水滴を拭き取ることで、新たな水垢の発生を防ぐことができます。

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ガスコンロ・IHクッキングヒーター|焦げ・油汚れの落とし方

ガスコンロやIHクッキングヒーターの天板は、料理中に飛び散った油や調味料、吹きこぼれで汚れやすい場所です。これらの汚れは酸性なので、アルカリ性の洗剤で落としましょう。

天板の掃除(油汚れ)

  1. セスキ炭酸ソーダ水を吹き付ける: スプレーボトルに水500mlとセスキ炭酸ソーダ小さじ1を混ぜてセスキ水を準備します。コンロの天板が冷えていることを確認し、汚れにまんべんなくスプレーします。
  2. しばらく放置する: 5〜10分ほど放置して、セスキ水が汚れを浮き上がらせるのを待ちます。汚れがひどい場合は、キッチンペーパーを貼り付けてパックするとより効果的です。
  3. 拭き取りと仕上げ: 固く絞った布巾やマイクロファイバークロスで、浮き上がった汚れを拭き取ります。最後に乾いた布で水気を拭き取れば完了です。

五徳の焦げ付き掃除

五徳の素材によって掃除方法を使い分けましょう。

  • ホーロー・鋳鉄製: 鍋に五徳と水、セスキ炭酸ソーダを入れ、火にかけて煮沸する煮洗いが効果的です。冷めたら、古歯ブラシなどでこすり洗いすると、焦げ付きが剥がれやすくなります。
  • ステンレス製: 重曹をつけたスポンジで優しく磨くか、重曹ペーストを塗ってから洗い流します。ステンレスは傷つきやすいため、強くこすりすぎないように注意が必要です。

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換気扇・レンジフード|フィルター・ファンの分解洗浄ステップ

レンジフードの洗浄ステップが描かれている画像

換気扇は、キッチンの油汚れの集積地です。放置すると汚れが固まり、分解掃除が困難になります。年に1〜2回は徹底的に掃除しましょう。

  1. 電源を切り、フィルターを外す: 感電事故防止のため、必ず換気扇の電源を切り、レンジフードカバーやフィルター、ファンを順番に外していきます。
  2. つけ置きする: 大きなバケツやゴミ袋に、40〜50℃のお湯とセスキ炭酸ソーダを入れ、外したフィルターやファンをつけ置きします。油汚れがひどい場合は、つけ置き時間を長くします。
  3. こすり洗い: 汚れが浮き上がってきたら、古歯ブラシやスポンジでこすり洗いします。ファンの細かい溝は、古歯ブラシを使うと隅々まで届きます。
  4. すすぎ・乾燥: 洗剤が残らないようにしっかりと水で洗い流し、完全に乾燥させます。水気が残っていると、故障やサビの原因になります。
  5. レンジフード本体の拭き掃除: セスキ炭酸ソーダ水を布にスプレーして、レンジフード本体の油汚れを拭き取ります。

排水溝|過炭酸ナトリウムでぬめり・悪臭撃退

洗面で洗っている画像

排水溝のぬめりや悪臭の正体は、食べ物のカスを栄養源に繁殖した雑菌やヘドロです。特に梅雨時期は要注意です。

  1. パーツを外す: 排水溝のフタ、ゴミ受けネット、排水トラップ(筒状の部品)をすべて外します。
  2. 過炭酸ナトリウムを投入: ゴミ受けバスケットと排水溝の中に、お湯(40〜50℃)を注ぎ、その上から過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)を振りかけます。
  3. 発泡: 過炭酸ナトリウムは、お湯と反応して泡を発生させ、汚れを分解します。この状態で30分〜1時間ほど放置します。
  4. こすり洗いとすすぎ: 泡が汚れを浮き上がらせた後、古歯ブラシなどで軽くこすり洗いし、水で十分に洗い流します。ぬめりが消えてスッキリします。

壁・タイル|アルカリ電解水で油汚れ撃退

キッチンの画像

コンロ周りの壁やタイルに飛び散った油汚れには、アルカリ電解水が非常に効果的です。アルカリ電解水は、水を電気分解して作られたもので、洗浄力と除菌効果がありながら、洗剤を使いたくない場所の掃除に最適です。

  1. 吹き付け: 油汚れが気になる壁やタイルに、アルカリ電解水を直接スプレーします。
  2. しばらく放置: 5分ほど放置し、汚れを浮かせるのを待ちます。
  3. 拭き取る: 固く絞った布巾やマイクロファイバークロスで拭き取ります。アルカリ電解水は二度拭きが不要なものが多く、手軽に掃除ができます。

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作業台・調理台|素材別掃除法と注意点

フライパンの画像

作業台は、調理中最も頻繁に使う場所です。素材に合わせた適切な手入れで、清潔に保ちましょう。

  • ステンレス: 普段の掃除は、固く絞った布巾で水拭きするだけで十分です。くすみが気になる場合は、重曹を少し混ぜた水を布につけて拭き、最後に乾拭きするとピカピカになります。スチールウールなどの硬いもので擦ると傷がつくので注意しましょう。
  • 人工大理石: 中性洗剤を薄めたものを布につけて拭き、水拭き、乾拭きします。メラミンスポンジは細かな傷の原因になるため、使用は避けましょう。

電子レンジ・オーブン|重曹で庫内汚れ・焦げ落とし

レンジの画像

電子レンジやオーブンの庫内についた食品カスや油汚れは、加熱されることで固着し、強烈な臭いの原因にもなります。

  1. 重曹水を作る: 耐熱容器に水200mlと重曹大さじ1を入れ、よく混ぜます。
  2. 加熱: 重曹水を電子レンジに入れて、500Wで3分〜5分加熱します。重曹水が沸騰し、庫内に水蒸気が充満するのを確認してください。
  3. 蒸気で汚れを浮かせる: 加熱後、扉を閉めたまま10分ほど放置し、蒸気の力で汚れを柔らかく浮かせます。
  4. 拭き取る: 蒸しタオルや固く絞った布で、庫内を隅々まで拭き取ります。汚れが落ちにくい場合は、古歯ブラシを使ってこすり落としましょう。

冷蔵庫|パーツ丸洗い&パッキン防カビ

冷蔵庫の画像

冷蔵庫は食材の鮮度を保つ大切な場所。定期的な掃除で衛生的に保ちましょう。

  1. 食材をすべて出す: まず、冷蔵庫の電源を切り、中の食材をすべてクーラーボックスなどに移します。
  2. パーツを外して丸洗い: 棚板やドアポケット、野菜室のケースなどをすべて外します。中性洗剤とスポンジで丸洗いし、しっかりと乾燥させます。
  3. 庫内を拭く: 水に重曹を溶かした重曹水をスプレーし、固く絞った布で庫内全体を拭き取ります。
  4. パッキンのカビ対策: 見落としがちなドアのパッキンにはカビが生えやすいです。カビには塩素系漂白剤を染み込ませたキッチンペーパーを貼り付け、しばらく放置してから拭き取ります。カビ取り剤とクエン酸などの酸性洗剤が混ざると有毒ガスが発生するので絶対に併用しないでください。

【汚れ別】手ごわい汚れを落とすプロの裏ワザ

汚れを落とすプロの裏技を紹介する際の画像

「何度こすっても落ちない…」と諦めていませんか?キッチンやお風呂にこびりついた頑固な汚れは、放置するとますます厄介に。しかし、汚れにはそれぞれ原因があり、その正体を見極めれば、驚くほど簡単に落とせるようになるんです。

ここからは、油汚れ水垢焦げ付きカビなど、手ごわい汚れを種類別に徹底解説。プロが実践する効果的な洗剤の選び方や、汚れを落とすための裏技を大公開します。もう、ゴシゴシと力任せにこする必要はありません。正しい知識を身につけて、あなたの家をピカピカに蘇らせましょう!

ギトギトの油汚れ|セスキ炭酸ソーダの温湿布で油汚れ除去

長年蓄積された頑固な油汚れは、冷えて固まっています。温めて溶かすことで、セスキ炭酸ソーダの力を最大限に引き出しましょう。

  1. 温かいセスキ水を作る: セスキ炭酸ソーダを溶かした水をスプレーボトルに入れ、電子レンジで少し温めます(熱くなりすぎないよう注意)。
  2. 温湿布する: ギトギトの汚れに温かいセスキ水をスプレーし、その上からキッチンペーパーを貼り付けます。さらに上からスプレーして、キッチンペーパーを密着させます。
  3. 放置: 15分〜30分ほど放置します。温かいセスキ水が油を温めて溶かし、鹸化反応(油を石鹸に変える反応)を促進します。
  4. 拭き取り: キッチンペーパーを剥がすと、汚れが浮き上がっているので、マイクロファイバークロスなどで拭き取ります。

カチカチの焦げ付き|重曹ペースト+煮洗いで焦げ落とし

鍋の画像

鍋底やガスコンロにこびりついた焦げ付きは、物理的な力と化学的な力の両方でアプローチします。

  1. 重曹ペーストを塗る: 重曹に水を少しずつ加え、歯磨き粉くらいの固さのペーストを作ります。焦げ付きの部分に厚めに塗り付け、2時間〜一晩放置します。
  2. 煮洗いする: 重曹ペーストを洗い流さずに、鍋に水をたっぷり入れ、重曹大さじ3〜4を加えて火にかけます。沸騰させて10分ほど煮ます。
  3. 焦げを剥がす: 冷めたら、ヘラや古歯ブラシで焦げをこそげ落とします。焦げがふやけているので、比較的簡単に剥がれます。

重曹を使用した掃除は、いろんな場面で活躍します。

【汚れ別!】プロが教える重曹の正しい掃除方法・注意点・ポイントなども一挙解説!【汚れ別!】プロが教える重曹の正しい掃除方法を徹底解説しています。また、重曹掃除をする上でおすすめするグッズや注意点・ポイントなども分かりやすく記載していますので興味がある方はぜひお読みください。...

シンクの白いウロコ状の水垢|ダイヤモンドパッドの使い方

通常のクエン酸パックでも落ちない強固な水垢は、水道水に含まれるケイ素が原因の可能性があります。これは酸性の力だけでは落ちないため、物理的な研磨が必要です。

  1. 水をつけながら優しくこする: 水で濡らしたダイヤモンドパッドで、水垢を優しくこすります。
  2. 力加減に注意: 力を入れすぎるとシンクに傷がつくため、軽い力で少しずつこするのがポイントです。

排水溝・三角コーナーの悪臭|塩素系漂白剤の効果的な使い方

悪臭の根本原因である雑菌やカビを徹底的に除去するには、殺菌効果の高い塩素系漂白剤が有効です。

  1. 換気: 塩素系漂白剤を使用する際は、必ず窓を開けて換気扇を回し、十分に換気を行ってください。
  2. スプレー: 排水溝のゴミ受けや三角コーナーに、塩素系漂白剤をスプレーします。
  3. 放置: 20〜30分ほど放置し、雑菌を死滅させます。
  4. すすぎ: 水で十分に洗い流します。**絶対にクエン酸などの酸性洗剤と混ぜないでください。**有毒ガスが発生し、大変危険です。

キレイなキッチンをキープ!汚れを溜めない予防掃除術

綺麗なキッチンをキープする際の画像

「掃除は苦手…」そう思っている方も大丈夫!汚れを溜めてから一気に掃除するのは大変ですが、毎日のちょっとした習慣で、キレイなキッチンは簡単にキープできます。

ここからは、油汚れ水垢など、やっかいな汚れを未然に防ぐための「予防掃除術」をご紹介します。特別な洗剤や道具は必要ありません。ちょっとしたひと工夫で、掃除の手間が劇的に減り、いつでもピカピカのキッチンを保つことができます。今日からできる簡単なアクションで、清潔で快適なキッチン生活を始めましょう!

毎日5分で実践!調理後の「リセット掃除」を習慣にするコツ

  • コンロ: 調理後、コンロがまだ温かいうちに、濡れ布巾でサッと拭く。油汚れが冷えて固まる前に拭き取ることがポイントです。
  • シンク: 食事後、食器を洗ったついでにシンク内もスポンジで洗い、水滴を拭き取る。
  • 作業台: 食材を片付けた後、作業台をアルコールスプレーや重曹水をスプレーした布で拭く。

週末にやるべき「ついで掃除」リスト|場所別でチェック!

週末にまとめて行う「ついで掃除」で、キレイをキープしましょう。

  • 冷蔵庫: 期限切れの食材がないかチェックし、ついでに庫内を固く絞った布で拭く。
  • 排水溝: ゴミ受けネットの生ごみを捨て、洗剤で軽く洗う。
  • 換気扇フィルター: フィルターに溜まったホコリや油汚れを拭き取る。
  • : 料理中に飛び散った油や水滴を拭き取る。

汚れを防ぐ!シンクやコンロの「フッ素コーティング」

徹底的に掃除をしてピカピカになったら、その状態を保つためにフッ素コーティング剤を活用しましょう。シンクやコンロに塗布することで、水や油を弾き、汚れがつきにくくなります。

換気扇の油汚れを防ぐ「フィルターカバー」の選び方と交換頻度

換気扇の掃除を楽にするためには、フィルターカバーが非常に有効です。

  • 選び方: 換気扇のサイズに合ったものを選びましょう。難燃性の素材や、厚手のものがおすすめです。
  • 交換頻度: 汚れ具合によりますが、1〜2ヶ月に1回の交換が目安です。

キッチン掃除に関するよくある質問(FAQ)

キッチン掃除に関するよくある質問をまとめた画像

キッチンは毎日使う場所だからこそ、「この汚れはどうすればいいの?」「もっと効率的な掃除方法はないの?」といった疑問が次々と湧いてきますよね。インターネットで調べてみても、情報が多すぎてどれが本当に効果的なのかわからなくなることも。

そこで、ここからは、キッチン掃除に関するよくある質問をQ&A形式でまとめました。誰もが一度は悩んだことのある疑問から、見落としがちなポイントまで、プロの視点からわかりやすく解説します。このFAQを読めば、あなたのキッチン掃除のお悩みがきっと解決しますよ!

Q. 掃除の理想的な頻度はどのくらい?

場所掃除頻度
シンク、コンロ、作業台毎日
排水溝、電子レンジ、冷蔵庫の表面週に1回
換気扇のフィルター、冷蔵庫の庫内月に1回
換気扇のファン、冷蔵庫の裏側半年に1回

Q. 人工大理石のキッチンで使ってはいけない洗剤や道具はありますか?

A. 人工大理石は酸やアルカリ、強い摩擦に弱い素材です。塩素系漂白剤、クレンザー、メラミンスポンジなどの使用は避けましょう。変色や傷の原因になります。

Q. 時間がない場合、どこを優先的に掃除すべきですか?

A. 時間がない場合は、シンクの排水溝とコンロを優先してください。この2ヶ所は雑菌が繁殖しやすく、放置すると頑固な汚れや悪臭の原因になります。

Q. 掃除のプロに依頼する場合の料金相場と選び方のポイントは?

  • 料金相場: レンジフード・換気扇掃除は1.5万円〜、キッチン全体は2万円〜が目安です。
  • 選び方のポイント:
    • 複数の業者から相見積もりを取る: 料金体系やサービス内容を比較しましょう。
    • 実績や口コミを確認する: 信頼できる業者かどうかの判断材料になります。
    • 追加料金の有無を確認する: どこまでが基本料金に含まれているか、事前に確認しておきましょう。

安全第一!キッチン掃除で注意すべきこと

キッチン掃除で注意するべきことをまとめた画像

キッチンをピカピカにするためには、洗剤の力を借りることが不可欠です。しかし、使い方を間違えると、思わぬ事故やトラブルにつながることも。特に、複数の洗剤を混ぜて使ったり、素材に合わない洗剤を使ったりすることは大変危険です。

ここでは、安全にキッチン掃除を行うための重要な注意点をまとめました。洗剤の正しい使い方や、ゴム手袋などの保護具の必要性、そして掃除中に起こりがちな事故の予防策について詳しく解説します。安全に配慮して、気持ちよく、効率的にキッチンをきれいにしましょう。

  • 換気の徹底: 塩素系漂白剤、カビ取り剤などを使用する際は、必ず窓を開けて換気扇を回し、空気を入れ替えながら作業しましょう。
  • 洗剤の混合禁止: **塩素系漂白剤と酸性洗剤(クエン酸、お酢など)を絶対に混ぜないでください。**有毒な塩素ガスが発生し、大変危険です。
  • 保護具の着用: ゴム手袋だけでなく、洗剤が目に入らないよう保護メガネを着用することもおすすめです。

まとめ

この記事では、キッチンの汚れの正体から、場所別・汚れ別の具体的な掃除方法、そして日々の予防策まで、幅広く解説しました。キッチンの掃除は、汚れの性質と洗剤の相性を理解することで、格段に効率良く、そして安全に行うことができます。

ご紹介した掃除方法や裏技を参考に、ぜひご自宅のキッチンをピカピカにしてみてください。日々の小さな「リセット掃除」を習慣にすることで、大掃除の負担は驚くほど軽くなります。清潔で快適なキッチンは、毎日の料理をさらに楽しくしてくれるはずです。

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