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ジメジメした暑い日も、カラッと晴れた真夏日も、扇風機は私たちに心地よい風を届けてくれる、夏の必需品です。しかし、昨年から使い続けているその扇風機、よく見るとガードや羽根にホコリがびっしりついていませんか?
「汚れたままでも動くから大丈夫」と思いがちですが、実はその汚れ、アレルギーの原因になったり、電気代を無駄にしたりと、さまざまな悪影響を及ぼしています。
この記事では、扇風機を分解して隅々までピカピカにする方法を、初心者の方でも安心してできるように、準備から実践、トラブル解決までを徹底解説します。正しいお手入れで、扇風機を長持ちさせ、一年中クリーンで快適な風を取り戻しましょう!
この記事の監修は

- 元某有名掃除会社8年勤務
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元某有名掃除会社8年勤務
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扇風機掃除の必要性とベストタイミング

扇風機はただ空気を循環させているだけではありません。稼働中は常に空気中のホコリやゴミを吸い込んでおり、知らず知らずのうちに汚れの温床となっています。ここでは、扇風機の汚れが引き起こすリスクと、効果的な掃除のタイミングについて解説します。
扇風機の汚れの正体は?アレルギーや健康への影響
扇風機の羽根やガードには、空気中のホコリが吸着し、それらが固まってびっしりとこびりつきます。このホコリの中には、アレルゲンとなる花粉や、目に見えないダニの死骸やフンなどが含まれていることがあります。
さらに、特にキッチンや浴室の近くで使用している場合、ホコリに油分や水分が混ざることで、カビが繁殖しやすくなります。扇風機を回すと、これらのアレルゲンやカビの胞子が風に乗って部屋中にまき散らされ、アレルギー症状(くしゃみ、鼻水、目のかゆみ)や呼吸器系の疾患を引き起こすリスクが高まります。
扇風機を掃除するべきベストタイミングは?年間のサイクルを把握しよう
扇風機は、定期的な掃除を習慣にすることで、いつでもクリーンな風を保つことができます。
- 使い始めの前(春): シーズンオフに溜まったホコリやカビをしっかり取り除く絶好の機会です。気持ちよく使い始めるために、本格的に稼働させる前に分解掃除を行いましょう。
- シーズン中の定期的(月1回など): 使用頻度が高い時期は、月に1回程度を目安に、ホコリを拭き取るだけでも効果があります。特にホコリの多い場所で使用している場合は、こまめな掃除を心がけましょう。
- 使い終わった後(秋): 来シーズンまでしまう前に、キレイにしておきましょう。汚れを放置したまま保管すると、カビやダビが繁殖し、翌年取り出した時に嫌な臭いがしたり、さらに汚れが落ちにくくなってしまいます。
【準備編】扇風機掃除に必要な道具と掃除前の注意点

扇風機を安全かつ効率的に掃除するためには、事前の準備が重要です。ここでは、必要な道具の確認や掃除前の注意点を整理し、スムーズにお手入れを始められるよう解説します。
扇風機掃除の必需品リスト
特別な道具は必要ありません。ご自宅にあるもので十分対応できます。
基本の道具
- 掃除機: 大きなホコリを吸い取るのに便利です。
- 雑巾またはマイクロファイバークロス: 拭き掃除に使います。マイクロファイバークロスはホコリを絡め取りやすいのでおすすめです。
- 中性洗剤: 落ちにくい油汚れやカビを落とす際に使います。
- 古歯ブラシ、綿棒: ガードの隙間やネジの周りなど、細かい部分の掃除に役立ちます。
あると便利な道具
- 軍手: 汚れから手を守ったり、指先でホコリを絡め取ったりするのに便利です。
- ドライバー: 分解が必要な場合に備えて、機種に合ったものを用意しておきましょう。
- 新聞紙やビニールシート: 床が汚れるのを防ぎます。
おすすめ掃除機
おすすめマイクロファイバー
おすすめ洗剤
おすすめ綿棒
おすすめドライバーセット
透明ビニールシート
掃除を始める前の重要なチェックポイント
安全に作業を行うために、以下の点を必ず確認しましょう。
- 必ず電源プラグを抜く: 誤ってスイッチが入ると、ケガや感電の危険があります。
- 取扱説明書を確認する: 機種によって分解方法や水洗いできるパーツが異なります。必ず確認してから作業を始めましょう。
- モーター部分を濡らさない: モーターは精密な電子部品です。水に濡らすと故障の原因となるため、水拭きはNGです。
【実践編】扇風機の分解掃除とお手入れ手順

準備が整ったら、いよいよ実践です。扇風機を長く快適に使うためには、分解しての丁寧な掃除が欠かせません。ここでは、扇風機を安全に分解し、各パーツを正しい方法でキレイにする手順を、ステップごとにわかりやすく解説します。
ステップ①:安全な分解方法
取扱説明書を参考に、慎重に分解を進めましょう。
- 前ガードを取り外す: ガードのフックを外したり、ネジを緩めたりして取り外します。
- 羽根(ファン)を取り外す: 羽根の中心にあるキャップや留め具を回して外します。機種によっては、ネジで固定されている場合もあります。
- 後ろガードを取り外す: 後ろガードもネジや留め具で固定されています。
ワンポイント! 取り外したネジや部品は、なくさないように小皿や小さな袋に入れておきましょう。
ステップ②:各パーツの正しい洗い方と注意点

パーツを傷つけないように、素材に合わせたお手入れをしましょう。
- 羽根とガード(プラスチック製の場合):水洗いOKです。大きなホコリは掃除機で吸い取ってから、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、柔らかいスポンジや布で優しく擦ります。カビや油汚れがひどい場合は、中性洗剤を直接つけてしばらく置くと効果的です。
- モーター・本体:水洗いはNGです。固く絞った濡れ雑巾で拭き、ホコリや汚れを落とします。細かい隙間は古歯ブラシや綿棒、使い古しのポイントメイク用ブラシなどを使ってかき出しましょう。
ステップ③:乾燥と組み立てのポイント
- 完全に乾燥させる: 洗ったパーツは、カビの発生を防ぐため、日陰で完全に乾燥させます。水分が残っていると、故障やカビの原因になります。
- 元通りに組み立てる: 乾燥したら、分解した時と逆の手順で組み立てます。ネジを強く締めすぎないよう注意し、羽根やガードがしっかりと固定されているか確認しましょう。
扇風機の種類別お手入れ方法

扇風機には、一般的な羽根つきタイプ以外にも、さまざまな種類があります。ここでは、羽根なし扇風機や最新のDCモーター扇風機、古いレトロな扇風機など、機種ごとの掃除のコツをご紹介します。
羽根なし扇風機(タワーファン)の掃除方法
羽根がないタワーファンも、内部にホコリが溜まります。
- フィルター・通気口
掃除機でホコリを吸い取ったり、固く絞った布で拭いたりします。 - 内部のフィン
細いブラシや綿棒を使って、通気口の奥にあるフィン部分のホコリをかき出します。 - メーカー推奨のお手入れ方法を確認
機種によっては、メーカーが推奨するお手入れ方法が異なりますので、必ず取扱説明書を確認しましょう。
古い機種やレトロ扇風機の掃除のポイント

古い扇風機は、経年劣化によりパーツがもろくなっていることがあります。
- 慎重に分解する
プラスチックが劣化して割れやすくなっていることがあるため、無理な力を加えないように注意しましょう。 - モーターに油差し
異音がする場合は、モーターの軸にミシン油などの潤滑油を少量差すことで、改善されることがあります。ただし、自分で作業するのが難しい場合は、専門家に相談しましょう。
DCモーター扇風機など、最新モデルの掃除の注意点
最新のDCモーター扇風機は省エネで静音性が高い反面、モーター部分が精密なため、強い衝撃を与えたり、無理に分解したりしないようにしましょう。リモコンやタッチパネルも、固く絞った柔らかい布で優しく拭くようにしてください。
掃除後のメンテナンスとトラブルシューティング

扇風機を長く快適に使うためには、日頃のちょっとしたメンテナンスが大切です。ここでは、扇風機の異音や異臭の原因、そして来シーズンまでキレイに保管するためのポイントを解説します。
扇風機の異音、異臭はなぜ?原因と対処法
- 異音の原因と対処法:
- 羽根のバランスが悪い: 組み立て時に羽根がずれている場合があります。再度組み立て直してみましょう。
- 部品の緩み: ネジや留め具が緩んでいる可能性があります。しっかり締め直してみましょう。
- 異臭の原因と対処法:
- カビやホコリ: 徹底的に分解掃除を行い、カビやホコリを取り除きましょう。
- モーターの焼け: 焦げ臭い場合は、モーターの故障が考えられます。使用を中止し、修理を依頼するか買い替えを検討しましょう。
扇風機を長持ちさせるための保管方法
- ホコリよけカバー
シーズンオフは、扇風機に専用のカバーをかけて保管することで、ホコリの付着を防ぐことができます。 - 保管場所
直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所に保管しましょう。 - コードのまとめ方
コードをきつく巻くと断線の原因になります。ゆったりと束ねておきましょう。
扇風機掃除の裏技と時短テクニック

「忙しくてなかなか時間が取れない…」「もっと手軽に掃除を済ませたい!」そんな方のために、ここでは簡単にできるホコリ取りの裏技や、100円ショップの便利グッズ、環境に優しい掃除方法をご紹介します。
簡単にできる羽根のホコリ取り術
掃除機では吸いきれないホコリは、ストッキングやマイクロファイバーモップを使いましょう。静電気でホコリを絡め取るので、効率よく掃除できます。
100円ショップの便利グッズを活用
100円ショップで購入できる「隙間ブラシ」や「ハンディモップ」は、扇風機の掃除に大活躍します。
- ハンディモップ
- 広範囲のホコリをさっと拭き取るのに便利です。
- 隙間ブラシ
- ガードの隙間や通気口の奥など、細かい部分のホコリをかき出せます。
洗剤を使わないエコな掃除方法

環境に優しく、手軽にできる掃除方法も試してみましょう。
- 重曹水
水100mlに対して重曹小さじ1杯を混ぜてスプレーボトルに入れます。 - セスキ炭酸ソーダ水
水500mlに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を混ぜます。 - 効果
アルカリ性の性質で、酸性の油汚れや手アカを浮かせて落とします。
どちらも、拭き掃除に使えます。特にセスキ炭酸ソーダは、油汚れにも効果的です。
ホコリを寄せ付けない柔軟剤の活用法
扇風機の掃除が終わった後、もうひと手間加えるだけで、ホコリが付着しにくくなります。洗面器などに水100mlと柔軟剤小さじ1杯を混ぜ、雑巾を浸して固く絞り、羽根やガードを拭いてみましょう。柔軟剤に含まれる成分が静電気の発生を抑え、ホコリの吸着を防いでくれます。
- 柔軟剤でホコリ防止
- 方法: 水100mlに柔軟剤を小さじ1杯混ぜた液体を雑巾に含ませ、固く絞ってから羽根やガードを拭きます。
- 効果: 柔軟剤が静電気を抑えることで、ホコリが付着しにくくなります。
下記の記事では、ホコリの効率的な取り方を分かりやすく紹介しています。部分的ではなく、部屋全体を通して解説していますので興味がある方はぜひお読みください。

汚れを浮かせる便利洗剤
水に薄めて使うタイプのウタマロクリーナーなども、扇風機の掃除に役立ちます。中性洗剤なので、プラスチック製の羽根やガードはもちろん、本体の拭き掃除にも使用可能です。汚れがひどい箇所にスプレーして数分置き、雑巾で拭き取れば、油汚れや手アカを簡単に落とすことができます。
- 洗剤を使った簡単洗浄
- 方法: 中性洗剤(食器用洗剤やウタマロクリーナーなど)を薄めたぬるま湯で羽根やガードを洗います。
- 効果: 油汚れや手アカを効率的に落とせます。
扇風機掃除に関するQ&A

扇風機は季節を問わず活躍する家電ですが、長期間使ううちにホコリやカビが溜まりやすくなります。ここでは、掃除のタイミングや手順、注意点など、よくある疑問に答えるQ&A形式で解説します。
Q. 分解できない扇風機はどうすればいい?
タワーファンや一部の最新モデルは、安全上の理由から分解できない構造になっています。無理に分解すると故障の原因になるため、取扱説明書で分解不可とされている場合は、無理に行わないでください。
A. 分解できない扇風機は、掃除機の隙間ノズルやハンディモップ、隙間ブラシなどを活用して、通気口やフィルター、内部のフィン部分のホコリをこまめに取り除くようにしましょう。
Q. 扇風機を水洗いしても大丈夫?
A. 羽根やガードなど、プラスチック製の部品は水洗いが可能です。ただし、**モーター部分や本体は水洗いできません。**必ず取扱説明書を確認してください。
Q. 重曹やセスキ炭酸ソーダは使える?
A. はい、使えます。重曹やセスキ炭酸ソーダはアルカリ性なので、酸性の油汚れや手アカを落とすのに効果的です。スプレーにして吹きかけ、しばらく置いてから拭き取るとキレイになります。
Q. 扇風機のお手入れを怠ると電気代が上がるって本当?
A. はい、本当です。ホコリがたまるとモーターに負荷がかかり、余分な電力を消費するため、電気代が上がってしまうことがあります。こまめな掃除は、節電にもつながります。
Q. 扇風機の掃除頻度はどれくらい?
A. 扇風機の掃除頻度は、使用環境によって調整するのがおすすめです。
- 週に1回
キッチンや窓際など、ホコリや油汚れが多い場所で毎日使っている場合。 - 月に1回
リビングなど一般的な場所で、週に数回使用する場合。 - シーズン前後
使用開始前と、シーズンが終わって片付ける前には必ず分解掃除を行いましょう。
Q. 専門業者へのクリーニング依頼はどんな時に?
A. 「分解できない機種」や「内部の汚れがひどい場合」、また「異音や異臭がひどく、自分で対処できない」といった場合は、専門のクリーニング業者に依頼することを検討しましょう。
まとめ:扇風機をキレイに保ち、一年中快適な風を

扇風機の掃除は少し手間がかかりますが、こまめなお手入れは、アレルギー対策や健康を守る上でとても重要です。さらに、電気代の節約や扇風機自体の寿命を延ばすことにもつながります。この記事を参考に、扇風機をキレイに保ち、健康的で快適な風を手に入れてくださいね。