キッチン

キッチンの油汚れを徹底的に落とす!専門家が教える効果的な掃除術

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キッチンにこびりついた油汚れ。放置するとギトギトと固まり、見るのも触るのも嫌になりますよね。

市販の洗剤を使ってもなかなか落ちない、力を入れてこすってもきれいにならないと諦めていませんか?そんなキッチンの油汚れですが、

・油汚れの原因と種類・落ちない理由とは?
・プロが教えるキッチン周りの掃除方法が知りたい!Z
・注意点などはある?

と言う疑問を持つ方に向けて、今回は、キッチンの油汚れを落とす掃除方法を徹底解説しています。また、注意点やキッチン汚れに関してよくある質問もまとめていますので興味がある方はぜひお読みください。

この記事の監修は

中谷勇作

中谷勇作元某有名掃除会社8年勤務
元某有名掃除会社8年勤務
プロの掃除人が教える!日々の生活に使える掃除や収納のライフハックを発信しています。ぜひ参考にしてください!

油汚れの原因と種類・落ちない理由とは?

油汚れの原因と種類を表してる画像

キッチンに発生する油汚れは、日々の調理から生じる避けられない問題です。しかし、その原因や種類、なぜ落ちにくくなるのかを理解することで、より効果的な掃除が可能になります。

油汚れは、大きく分けてベタベタした油汚れとギトギトした油汚れの2種類に分類でき、それぞれ性質が異なります。

これらを同じ方法で掃除しようとすると、かえって手間がかかったり、汚れが落ちなかったりすることがあります。

ベタベタした油汚れ

ねばねばな液体を触っている画像

ベタベタした油汚れは、調理中に飛び散ったばかりの新しい油汚れです。揚げ物や炒め物で発生しやすく、コンロ周りの壁や床によく見られます。この汚れはまだ酸化が進んでおらず、比較的柔らかい状態です。

  • 調理中の油の飛び散り
    揚げ物や炒め物をしている際に、熱された油が飛び散り、コンロ周りの壁や床に付着します。
  • 油煙の付着
    調理中に発生する油を含んだ蒸気(油煙)が、換気扇やレンジフードだけでなく、キッチン全体に広がり、ベタベタした薄い膜を作ります。
  • 不完全な拭き取り
    料理後の拭き掃除が不十分だと、残った油分がホコリや空気中のゴミと混ざり合い、ベタつきの原因となります。
  • 水蒸気との結合
    調理中に発生する水蒸気と油分が混ざり合うことで、より粘着性の高い汚れに変化します。

性質としては酸性であるため、アルカリ性の洗剤を使うと中和反応が起こり、汚れを分解して落としやすくなります。

ギトギトした油汚れ

コンロの汚さを表している画像

ギトギトした油汚れは、長期間放置された古い油汚れです。レンジフードや換気扇のファン、コンロの五徳などにこびりついていることが多く、ホコリや油が何層にも重なり、酸化して固まっています。

  • 長期間の放置
    ベタベタした新しい油汚れを放置することで、酸化が進み、固まって頑固な汚れに変化します。
  • ホコリとの混合
    酸化した油汚れが空気中のホコリやゴミを吸着し、層になってこびりつきます。
  • 調理による熱の繰り返し
    コンロやレンジフードは調理のたびに熱されるため、油汚れが焼き付いてさらに落ちにくくなります。
  • 水蒸気との結合
    料理中に発生する水蒸気が油汚れと混ざり合い、粘着性を増してギトギトした状態になります。

この状態になると、ただの水拭きや中性洗剤では歯が立ちません。酸化が進んでいるため、アルカリ性の強い洗剤や、つけ置きといったものが必須になります。

【汚れの場所別!】プロが教えるキッチン周りの掃除方法

キッチン周りの掃除方法を書いている画像

キッチンの油汚れは、場所によって性質や掃除の難易度が異なります。それぞれの場所に合った掃除方法を実践することで、効率よく、そして素材を傷めることなくきれいにすることができます。

そこで、今回は特に油汚れが溜まりやすい3つの場所について、専門家が実践している掃除テクニックをご紹介します。

レンジフード・換気扇

レンジフードの画像

レンジフードと換気扇は、キッチンの油汚れの最難関とも言える場所です。油煙を吸い込むため、内部にはベタベタした油が何層にも重なり、ギトギトの汚れがこびりついています。しかし、正しい手順で掃除すれば、見違えるほどきれいになります。

用意するもの

  • アルカリ性洗剤
  • ゴム手袋
  • 新聞紙やビニールシート
  • 古歯ブラシ、ヘラ
  • お湯が入る大きな容器(バケツやシンク)
  • 雑巾、キッチンペーパー

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掃除の手順

  1. 部品の取り外しと養生
    まず、安全のために換気扇の電源を切ります。レンジフードのフィルターやファンなど、外せる部品は全て取り外します。油が垂れる可能性があるので、コンロ周りに新聞紙やビニールシートを敷いて養生します。
  2. つけ置きで油汚れを分解
    バケツやシンクに50〜60℃のお湯を張り、アルカリ性洗剤を溶かします。取り外した部品をその中に30分〜1時間ほどつけ置きします。お湯の熱と洗剤の力で、油汚れが浮き上がってきます。
  3. こすり洗いと仕上げ
    つけ置き後、部品を一つずつ取り出し、古歯ブラシやヘラを使って残った汚れを丁寧にこすり落とします。汚れが落ちたら、水で洗剤をきれいに洗い流し、しっかりと乾燥させます。
  4. 本体の拭き掃除
    レンジフード本体の内部や外側は、セスキ炭酸ソーダ水をスプレーした雑巾で拭き取ります。最後に水拭きと乾拭きをして、洗剤成分が残らないように仕上げます。
  5. 元の状態に戻す
    すべての部品が完全に乾いていることを確認してから、元通りに組み立てます。

コンロ周りの壁やタイルの掃除

コンロの画像

コンロ周りの壁やタイルは、油が飛び散りやすい場所です。ベタベタした新しい油汚れは、時間が経つとホコリを吸着してこびりつき、掃除が大変になります。日頃からこまめに掃除することで、きれいな状態を保つことができます。

用意するもの

  • アルカリ性洗剤
  • 雑巾、マイクロファイバークロス
  • 古い歯ブラシ
  • キッチンペーパー

掃除の手順

  1. スプレーで汚れを浮かす
    まず、コンロ周りの壁やタイル全体にセスキ炭酸ソーダ水やアルカリ電解水をスプレーします。スプレー後、2~3分ほど置いて汚れを浮かせます。洗剤のアルカリ成分が油汚れを分解し、拭き取りやすくします。
  2. 拭き取りとこすり洗い
    汚れが浮いてきたら、雑巾やマイクロファイバークロスで拭き取ります。タイルの目地など、細かい部分に入り込んだ汚れは、古い歯ブラシを使って優しくこすり落とします。

床やキッチンの壁

部屋の床を表している画像

キッチンの床や壁は、目に見えにくい油汚れが付着しています。特に床は滑りやすくなったり、壁はホコリを吸着して黒ずんだりすることがあります。これらの汚れを放置すると、雑菌が繁殖しやすくなるため、定期的な掃除が大切です。

用意するもの

  • アルカリ性洗剤
  • バケツ
  • 雑巾、マイクロファイバークロス

掃除の手順

  1. 洗剤の準備
    バケツに水を用意し、セスキ炭酸ソーダを溶かしてセスキ炭酸ソーダ水を作ります。市販のアルカリ電解水も手軽で便利です。
  2. 拭き掃除
    壁の掃除をする場合は、まず洗剤をつけた雑巾で、上から下に向かって拭いていきます。こうすることで、汚れが下に垂れても二度手間になりません。
  3. 仕上げ
    最後に乾いた雑巾でしっかりと乾拭きすることで、洗剤成分が残ってベタついたり、滑りやすくなったりするのを防ぎます。

キッチン掃除をする上でおすすめするグッズ4選

キッチン掃除をする上でおすすめするグッズを紹介している画像

キッチンの油汚れ掃除は、適切な道具を選ぶことで効率が劇的に向上します。多種多様な洗剤やスポンジが市販されていますが、

プロの目線から特に効果的でおすすめできるアイテムを5つご紹介します。これらのアイテムを上手に活用することで、日々の掃除が楽になり、頑固な汚れにも対応できるようになります。

1. キッチン泡ハイター 台所用漂白剤

キッチン泡ハイターは、台所周りのカビや雑菌、油汚れを強力に除去するのに役立ちます。特に、排水口のヌメリやまな板の黒ずみ、ふきんの除菌・漂白など、幅広い用途で活躍します。泡タイプなので、垂直な面にもしっかり密着し、汚れに長時間アプローチできるのが大きな利点です。

2. ルックプラス 【まとめ買い】 清潔リセット

ルックプラス 清潔リセットは、排水口のぬめりやカビを一度にリセットできる画期的なアイテムです。粉末を振りかけて水を注ぐだけで、モコモコと泡が発生し、排水口全体を包み込んで汚れを分解します。こすり洗いが不要なので、手軽に掃除ができ、日常のメンテナンスに最適です。

3. MR.SIGAワンプッシュハンディーキッチンブラシ

MR.SIGAのワンプッシュハンディーキッチンブラシは、洗剤を内蔵できる優れものです。ブラシの上部にあるボタンをワンプッシュするだけで洗剤が出てくるので、片手で簡単に掃除ができます。ブラシは硬すぎず柔らかすぎず、コンロの五徳やフライパン、シンク周りなど、様々な場所の汚れをかき出すのに適しています。

4. 3M スポンジ シンク 洗面台 掃除 クリーナー

3Mのスポンジは、シンクや洗面台の掃除に適したアイテムです。独自の構造で、水だけでも汚れを落とすことができ、洗剤の使用量を減らせるのが特徴です。また、柔らかい素材でできているため、シンクの表面を傷つけずに汚れを落とすことができます。シンクのステンレス部分のくすみや水垢を落とすのにも効果的です。

キッチン掃除をするときの注意点

注意点を書いている画像

キッチン掃除は、ただ汚れを落とすだけでなく、安全に、そして素材を傷めることなく行うことが重要です。特に洗剤の選び方や使い方には細心の注意を払う必要があります。

間違った使い方をすると、健康被害や素材の損傷に繋がる可能性もあります。
安全かつ効果的にキッチンを掃除するために、特に注意すべき3つのポイントを解説します。

洗剤選びと素材の確認

キッチンにはステンレス、ホーロー、木材、アルミなど様々な素材が使われています。それぞれの素材に合った洗剤を選ぶことが、素材を傷めずに掃除する鍵です。例えば、アルミ製品にアルカリ性の強い洗剤を使うと、変色や腐食の原因になります。

また、塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜると有毒ガスが発生し、非常に危険です。洗剤を使う際は、必ず製品の注意書きをよく読み、目立たない場所で試してから使用しましょう。

換気の徹底

洗剤を使用する際は、必ず窓を開けたり、換気扇を回したりして十分に換気をしましょう。特に洗浄力の強い洗剤や塩素系洗剤を使う際は、洗剤の蒸気を吸い込むと気分が悪くなることがあります。

空気の流れを作り、安全な状態で掃除を行うことが大切です。特に、長時間掃除を行う場合は、定期的に新鮮な空気を入れ替えるように心がけましょう。

ゴム手袋の着用をしよう

手袋の画像

洗剤は、手の油分を奪って手荒れの原因になります。特にアルカリ性の強い洗剤は、肌への刺激が強いため、必ずゴム手袋を着用して肌を守りましょう。

手荒れがひどくなると、掃除が億劫になりがちです。手袋をすることで、安心して掃除に取り組むことができ、快適なキッチンライフを送ることができます。

油汚れを防止する3つの習慣

油汚れを防止する習慣を表している画像

キッチンの油汚れは、溜め込んでしまうと掃除が大変になります。しかし、日々のちょっとした習慣を身につけるだけで、油汚れがこびりつくのを防ぎ、掃除を格段に楽にすることができます。

専門家が実践している油汚れを防止するための3つの簡単な習慣をご紹介します。これらの習慣を生活に取り入れることで、常に清潔なキッチンを保つことができるでしょう。

調理後すぐに拭く

油汚れは、時間が経つほどに固まり、落としにくくなります。調理後すぐにコンロ周りや壁に飛び散った油を拭き取る習慣をつけるだけで、頑固な油汚れに悩まされることがなくなります。

料理が終わった後に、アルカリ電解水やセスキ炭酸ソーダ水をスプレーした雑巾でサッと拭き取るだけで、ベタつきを防ぐことができます。

フィルターの定期的な交換・掃除

フィルターの画像

レンジフードのフィルターは、油汚れをキャッチする重要な役割を担っています。フィルターが汚れたままになっていると、換気効率が低下し、油煙がキッチン全体に広がりやすくなります。

市販のレンジフードフィルターを定期的に交換したり、定期的にフィルターをつけ置き掃除したりすることで、常に高い換気効率を保つことができます。

換気扇を回す

調理中は、必ず換気扇を回すようにしましょう。換気扇を回すことで、調理中に発生する油煙や水蒸気を効率的に排出し、キッチン全体に油汚れが広がるのを防ぎます。

特に揚げ物や炒め物など、油を使う料理をする際には、必ず換気扇を強にして使用するのがおすすめです。

キッチン掃除に関してのよくある質問

キッチン掃除に関してのよくある質問を書いている画像

キッチンの油汚れ掃除について、多くの方が抱える疑問や悩みを解決するために、よくある質問とその答えをまとめました。洗剤の選び方から、環境に優しい掃除方法、そして大掃除を楽にするためのコツまで、専門的な視点からわかりやすく解説します。

Q1. 重曹とセスキ炭酸ソーダ、どちらを使えばいいですか?

A. 重曹とセスキ炭酸ソーダは、どちらもアルカリ性の洗剤ですが、アルカリの強さが異なります。

重曹は弱アルカリ性で、食品にも使えるほど安全性が高く、軽度な油汚れや日常的な掃除に向いています。一方、セスキ炭酸ソーダは重曹よりもアルカリ性が強く、より頑固な油汚れに効果的です。

ひどい汚れにはセスキ炭酸ソーダ、日常のちょっとした汚れには重曹と使い分けるのがおすすめです。

Q2. 環境に優しい洗剤はありますか?

A. はい、あります。

重曹やセスキ炭酸ソーダは天然由来の成分であり、環境への負担が少ないため、エコな洗剤として知られています。

また、水を電気分解して作られたアルカリ電解水も、洗剤成分を含まないので、二度拭きが不要な上に環境に優しい選択肢と言えます。

Q3. レンジフードの掃除が大変です。何か楽な方法はありますか?

A. レンジフードの掃除を楽にするには、まず予防が大切です。

市販のレンジフードフィルターを定期的に交換したり、汚れても良いフィルターを被せておくことで、内部に油汚れが溜まるのを防げます。

もし汚れが溜まってしまった場合は、外せる部品を全て外し、洗剤を溶かしたお湯につけ置きすることで、こすり洗いが楽になります。

Q4. 掃除の際に注意すべき点はありますか?

A. 掃除をする際は、換気を十分に行うことが重要です。

特に強力な洗剤を使用する際は、窓を開けたり換気扇を回したりして、洗剤の蒸気を吸い込まないように注意しましょう。

また、洗剤によっては素材を傷める可能性があるため、目立たない場所で試してから使用することをおすすめします。ゴム手袋を着用して、手荒れを予防することも大切です。

まとめ

キッチンの油汚れは、日々の調理から発生する避けられない課題です。しかし、汚れの原因や種類を理解し、適切な洗剤と道具、そして正しい掃除方法を実践することで、その悩みを解消できます。

本記事で解説したように、油汚れは酸性であるため、アルカリ性洗剤が効果的です。

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中谷勇作
元某有名掃除会社8年勤務 プロの掃除人が教える!日々の生活に使える掃除や収納のライフハックを発信しています。ぜひ参考にしてください!