※当ページのリンクには広告が含まれています。商品リンクには新品在庫がない場合、中古のものも記載しています。
エアコンから漂うカビ臭いニオイ。その不快感は、快適なはずの室内空間を台無しにしてしまいます。
この記事では、なぜエアコンにカビが生えるのかという根本的な原因から、自分でできる効果的な予防・掃除方法、そしてプロのクリーニングを依頼すべきタイミングまで、エアコンのカビに関するあらゆる疑問を徹底的に解説します。
この記事の監修は

- 元某有名掃除会社8年勤務
-
元某有名掃除会社8年勤務
プロの掃除人が教える!日々の生活に使える掃除や収納のライフハックを発信しています。ぜひ参考にしてください!
最新の投稿
エアコンはなぜカビが繁殖しやすいの?その原因と理由

エアコンを使っていると、嫌なニオイや咳・くしゃみに悩まされることはありませんか? その原因のひとつが「カビ」です。実はエアコン内部は、カビが繁殖しやすい環境が整っているのです。今回は、なぜエアコンにカビが生えやすいのか、その根本的な原因と理由をわかりやすく解説します。
カビ繁殖の3つの絶対条件とエアコン内部の環境
カビが繁殖するためには、以下の3つの条件が揃うことが必須です。エアコンの内部は、まさにこの3つの条件を満たしています。
- 温度 (20~30°C)
エアコンは、私たちが快適だと感じる室温(25°C前後)を作り出します。この温度は、カビが最も活発に繁殖する温度帯と完全に一致しています。 - 湿度 (70%以上)
冷房運転を行う際、熱い部屋の空気が冷たいエアコン内部の熱交換器を通ることで、大量の結露が発生します。 - 栄養源 (ホコリや汚れ)
エアコンは部屋の空気を循環させるため、空気中のホコリ、ハウスダスト、花粉、さらには人から出る皮脂や垢などが吸い込まれて内部に蓄積します。
カビの健康被害とエアコン掃除が必要な理由

エアコンから漂うイヤなニオイ…それ、カビが原因かもしれません。見えないカビは、アレルギーや喘息など、健康に悪影響を及ぼすこともあります。放っておくと、室内の空気環境も悪化してしまうため、定期的な掃除が必要です。ここでは、カビによる健康被害と、エアコン掃除の重要性について詳しくご紹介します。
健康被害を引き起こすカビの危険な繁殖スポット
カビの胞子は、エアコンの送風に乗って部屋中にまき散らされます。これを吸い込むことで、以下のような健康被害のリスクが高まります。
- アレルギー性鼻炎
カビの胞子がアレルゲンとなり、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こします。 - 喘息
アレルギー体質の方や喘息持ちの方は、カビの胞子を吸い込むことで発作が誘発されることがあります。 - アトピー性皮膚炎
皮膚のかゆみや炎症が悪化する原因の一つになることがあります。
エアコンのカビ取りが必要な理由
カビ取りは、単に嫌なニオイを消すためだけではありません。
- 電気代の節約
カビやホコリが熱交換器に詰まると、熱効率が下がり、エアコンの効きが悪くなります。これにより、設定温度に達するまでにより多くの電力を消費し、電気代が20%以上アップするというデータもあります。 - 故障の予防
詰まった汚れが原因でドレンパンから水があふれ、水漏れや故障につながることがあります。定期的なカビ取りは、エアコンを長持ちさせるためにも不可欠です。
エアコンのカビ診断!家庭でできる簡単チェック

「エアコンから変なニオイがする…」そんなときは、カビが原因かもしれません。でも、業者に頼む前に、自分で簡単にチェックできたら安心ですよね。この記事では、家庭でできるエアコンのカビ診断方法をわかりやすくご紹介します。気になる症状がある方は、ぜひチェックしてみてください。
プロに依頼すべき危険信号チェックリスト
以下の症状に一つでも当てはまる場合は、エアコン内部でカビが深刻に繁殖している可能性が高いです。
- エアコンの電源を入れた瞬間、カビ臭い、または酸っぱいニオイがする
- フィルターを掃除してもニオイが消えない
- エアコンの吹き出し口を覗くと、奥の方に黒い斑点や斑模様が見える
- 風量が以前より弱くなった、または効きが悪くなった
- 運転中にポタポタと水が漏れることがある
エアコンのカビ掃除に必要な道具・方法・注意点

エアコンにカビが発生すると、ニオイや健康被害の原因になることも。そんなときは、自分でできるカビ掃除にチャレンジしてみましょう。この記事では、エアコンのカビ掃除に必要な道具、正しい掃除方法、そして注意すべきポイントをわかりやすく紹介します。初めての方でも安心して取り組めますよ。
掃除に必要な道具・商品リスト
自分でエアコンを掃除する際は、以下の道具を用意しておくとスムーズに進められます。
- 掃除機: フィルターのホコリを吸い取るために使用します。
- 中性洗剤: フィルターの油汚れやタバコのヤニなどを落とす際に使います。
- 柔らかいブラシ・スポンジ: フィルターやルーバーの汚れを優しくこするのに便利です。
- 古歯ブラシ: 細かい隙間のホコリをかき出すのに役立ちます。
- アルコールスプレー or 除菌ウェットティッシュ: 吹き出し口やルーバーの拭き掃除に使用します。
- マイクロファイバークロス: 拭き掃除用として、汚れをしっかりと拭き取ることができます。
- ゴム手袋: 手荒れ防止のために着用しましょう。
>この方法で掃除するには下記の商品がおすすめです<
Dyson コードレス掃除機
ブランド | Dyson |
お値段 | ¥29,900円 |
おすすめ度 | ![]() |
99.9洗浄スプレー
ブランド | 99.9/キュキュッキュ |
お値段 | ¥2,200円 |
おすすめ度 | ![]() |
3Mスポンジ
ブランド | 3M |
お値段 | ¥996円 |
おすすめ度 | ![]() |
マイクロファイバークロス
ブランド | レック 激落ちくん |
お値段 | ¥980円 |
おすすめ度 | ![]() |
アルコールスプレー
ブランド | ライオンハイジーン |
お値段 | ¥870円 |
おすすめ度 | ![]() |
ゴム手袋
ブランド | ファーストレイト(First Rate) |
お値段 | ¥695円 |
おすすめ度 | ![]() |
定期的な「フィルター掃除」の正しい手順
フィルター掃除は、理想的には2週間に1回の頻度で行うのがおすすめです。
- ホコリの除去: まずは必ずエアコンの電源プラグを抜き、フィルターを取り外します。表面に付着した大きなホコリは、掃除機で丁寧に吸い取ります。
- 水洗い: 頑固な汚れや油汚れ、タバコのヤニがある場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗いましょう。この際、フィルターの網目を傷つけないよう、柔らかいブラシで優しくこするのがポイントです。
- 完全乾燥: 洗浄後は、タオルで水気を拭き取った後、必ず日陰で完全に乾燥させてからエアコンに戻します。生乾きのまま戻すと、かえってカビを増やす原因となります。
意外と見落としがち!「吹き出し口」の拭き掃除
送風口にあるルーバー(風向を変える羽根)は、カビの胞子が付着しやすい場所です。
- 電源を切った状態で、アルコールを含んだ除菌シートや、エアコン掃除用の専用スプレーを布に吹きかけて拭き掃除をしましょう。
- ルーバーを手でゆっくりと動かしながら、奥の方まで丁寧に拭き取ることが大切です。
カビ対策で必ず守りたい注意点
- 絶対にエアコン内部に水を直接吹きかけない: 電子部品の故障や感電の原因となります。
- 市販の洗浄スプレーの多用は避ける: スプレーの洗浄液が内部に残ると、それが新たなカビの栄養源になったり、故障の原因になったりすることがあります。あくまで応急処置として使用し、根本的な汚れはプロに任せましょう。
エアコンのカビ予防法と季節ごとのポイント

エアコンに発生しやすいカビは、放っておくとニオイや健康被害の原因になることも。実は、日頃のちょっとした工夫でカビを予防することができます。この記事では、家庭でできるエアコンのカビ予防法と、季節ごとに気をつけたいポイントをわかりやすくご紹介します。

カビを防ぐ送風運転と内部クリーンの使い方
カビ予防の鍵は、エアコン内部の湿度を下げて乾燥させることです。
- 送風運転: 冷房や除湿運転を停止する前に、30分から1時間ほど送風運転を行い、内部の湿気を外に排出させましょう。
- 内部クリーン機能: 最新のエアコンに搭載されている「内部クリーン」機能は、運転停止後に自動で送風や弱暖房を行い、内部を乾燥させてくれます。この機能は積極的に活用しましょう。
冬のカビ予防も忘れずに
カビは夏だけの問題ではありません。冬場でも、暖房と加湿器を併用することで、カビが繁殖しやすい環境が作られてしまいます。冬場も定期的に換気を行い、加湿しすぎないよう注意しましょう。
自分で難しいと感じたら、業者に依頼を

エアコンの内部は構造が複雑で、無理に掃除をすると故障の原因になることも。自分での掃除が難しいと感じたら、無理せずプロのクリーニング業者に依頼するのがおすすめです。ここでは、業者に依頼するメリットやタイミングについてご紹介します。
プロに依頼すべき3つの理由
プロに依頼することで、自分ではできない徹底的な洗浄が可能になります。
- 高圧洗浄による徹底的な洗浄: 専門業者は、家庭では扱えない専用の高圧洗浄機と強力な洗剤を使用します。エアコンの部品を養生し、周囲を汚すことなく、熱交換器やファンの奥の奥まで詰まったカビやホコリを根こそぎ洗い流すことができます。
- 分解洗浄で隅々まで清潔に: 専門知識を持ったプロが、エアコンを分解してパーツごとに丁寧に洗浄するため、隅々までピカピカな状態を取り戻すことができます。
- 防カビ・抗菌コーティング: 多くのクリーニング業者が、洗浄後にカビの再発を防ぐための防カビ・抗菌コーティングをオプションで提供しています。これにより、清潔な状態を半年から1年程度維持できるため、予防効果が飛躍的に高まります。
まとめ

エアコンのカビ対策は、日々のこまめなセルフケアと、プロによる定期的なクリーニングを組み合わせることが最も効果的です。冷房後の送風運転や定期的なフィルター掃除は、誰でもすぐに始められる大切な予防策です。
この記事を参考に、カビ対策を今日から始めてみましょう。清潔なエアコンがもたらす清々しい空気は、あなたの健康と快適な生活を守るための第一歩となるはずです。