掃除方法

【プロ監修】水槽掃除のやり方をわかりやすく紹介!注意してほしいことも徹底紹介!

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美しい水槽を維持するためには、日々の掃除が不可欠ですが、ただ闇雲に行うだけでは解決しません。

せっかく始めたのに、すぐにコケが生えてきた・水が濁って魚が元気がないといったトラブルに直面し、頭を抱える人も少なくありません。そんな水槽掃除ですが、

・なぜ水掃除が必要なの?
・簡単に掃除を終わらせる方法は?
・水槽掃除に関してのよくある質問

と言う疑問を持つ方に向けて、今回は水槽掃除のやり方を分かりやすく紹介していきます。また、水槽掃除に関してのよくある質問や必要な理由も記載していますので興味がある方はぜひお読みください。

この記事の監修は

中谷勇作

中谷勇作元某有名掃除会社8年勤務
元某有名掃除会社8年勤務
プロの掃除人が教える!日々の生活に使える掃除や収納のライフハックを発信しています。ぜひ参考にしてください!

なぜ水槽掃除が必要なのか?その3つの理由

水槽は、魚たちにとっての小さな地球です。この閉鎖された空間では、魚のフンや食べ残し、枯れた水草などが時間とともに蓄積し、水質を悪化させていきます。

水槽が持つ本来の美しさを保ち、魚たちが安心して暮らせる環境を維持するためには、なぜ掃除が必要なのかを理解することが第一歩となります。

水質の維持と病気予防

魚のフンや食べ残しは、水中で分解されてアンモニアや亜硝酸塩といった有害物質に変わります。これらの物質が水中に蓄積すると、魚はストレスを感じ、病気にかかりやすくなります。定期的な掃除と水換えは、こうした有害物質を除去し、魚たちが健康でいられる安定した水質を保つために不可欠です。

景観の美しさ

ガラス面についたコケや、底床に溜まった汚れは、水槽の美観を大きく損ないます。どれだけ美しい水草やレイアウトを施しても、水が濁っていたり、ガラス面が汚れていたりすると、その魅力は半減してしまいます。掃除をすることで、水槽本来のクリアな美しさを保ち、観賞する喜びを高めることができます。

コケ類の増殖予防

栄養過多や光の当たりすぎによって発生するコケや藻類は、一度増殖すると手に負えなくなることがあります。コケが過剰に発生すると、水槽内の酸素を消費し、景観も悪くなります。初期段階でこまめに掃除をすることで、コケの大量発生を防ぐことができます。

【部分別!】水槽汚れの掃除方法

水槽の汚れは一種類ではありません。ガラス面に付着するコケ、底床に溜まるフン、フィルター内部のヘドロなど、汚れが発生する場所やその性質は様々です。

このセクションでは、水槽の各パーツごとに焦点を当て、正しい掃除方法とタイミングを具体的に解説します。あなたの水槽に合った、最も効果的なアプローチを見つけ、美しさと健康を両立させましょう。

用意するべきもの

水槽掃除を始める前に、適切な道具を揃えることが大切です。用途に合ったアイテムを準備することで、作業効率が上がり、魚への負担も軽減できます。

  1. プロホース
  2. コケ取り用具
  3. バケツ
  4. カルキ抜き
  5. スポンジまたは柔らかい布
  6. ゴム手袋

ガラス面のコケ取り

ガラス面のコケは、放置すると硬くなり、落としにくくなります。週に一度、またはコケが目につき始めたらすぐに掃除しましょう。

1,マグネットクリーナーで大まかなコケを落とす

まず、水槽の外側からマグネットクリーナーを動かし、内側のパッドでガラス面の大まかなコケをこすり落とします。魚が驚かないよう、ゆっくりと動かすのがポイントです。このとき、底砂に触れないように注意しましょう。

底砂に付着した汚れや砂を巻き込んでしまうと、ガラスに傷をつけてしまう原因となります。

2,頑固なコケをスクレーパーで削り取る

マグネットクリーナーで落ちない、硬くこびりついたコケは、ガラス用スクレーパーを使って削り取ります。

水槽内に手を入れ、ブレードをガラスに対して30〜45度の角度で当て、一方向にゆっくりと動かします。この作業も、魚がパニックにならないよう、落ち着いて行いましょう。

3,ガラス内側のフチを拭く

最後に、水槽上部のフタの裏側やガラスのフチなど、見落としがちな部分も専用のスポンジや柔らかい布で軽く拭き取ります。

4,コケが舞い上がった場合はろ過に任せる

掃除によって水中に舞い上がったコケは、フィルターが時間をかけて取り除いてくれます。無理にすべてを吸い出そうとせず、そのままろ過に任せましょう。

底に溜まった汚れ取り

水槽の底に溜まったフンや食べ残しは、時間が経つと分解されて水質悪化の大きな原因になります。これらの汚れを放置すると、魚が病気になったり、藻類が繁殖したりするリスクが高まります。

底に溜まった汚れを効率的に掃除するには、プロホースなどの底床クリーナーを使うのが最も効果的です。

ろ過槽の手入れ

ろ過槽は水槽のろ過を担う心臓部です。汚れが溜まりすぎるとろ過能力が低下するため、定期的なメンテナンスが必要です。ろ過槽は水槽のろ過を担う心臓部です。

汚れが溜まりすぎるとろ過能力が低下するため、定期的なメンテナンスが必要です。

レイアウト製品【石・砂利】の掃除

まず、掃除する石や流木を水槽から取り出し、使い古した歯ブラシなどで付着したコケを丁寧にこすり落としましょう。洗剤は絶対に使わないでください。

水槽に戻す前に、水道水でしっかりと洗い流し、塩素を取り除いてから元の場所に戻しましょう。これにより、水槽全体の美観と水質の安定を同時に保つことができます。

水槽掃除をする上での注意点

「良かれと思ってやったのに、かえって水槽の調子が悪くなってしまった…」。そんな経験はありませんか?水槽掃除は繊細な作業であり、間違った方法で行うと、魚に大きなストレスを与えたり、水質を急激に悪化させたりする危険があります。

特に初心者が陥りがちな【やってはいけない】行動を知っておくことは、安全で効果的なメンテナンスを行う上で非常に重要です。

大量の水を一度に換えるのは絶対ダメ!

「水質をきれいにしたい」という気持ちから、水槽の水を半分以上、場合によってはすべて換えてしまう人がいますが、これは危険な行動です。急激な水質変化は、魚にとって大きなストレスとなります。

pHや水温の急変に耐えられず、体調を崩したり、ショック死したりするリスクがあります。水換えは、全体の3分の1程度に留めるのが基本です。

掃除の後に餌をたくさん与える

水換えや掃除の後は、魚の食欲が増すことがありますが、ここで餌を大量に与えるのは避けましょう。食べ残しは水質を悪化させる大きな原因となります。掃除で一時的に水質が改善されても、すぐに汚れてしまうことになります。

掃除をした日は、いつもより少なめの餌を与えるように心がけましょう。

フィルターと底床掃除を同じ日に行う

フィルターと底床(ソイルや砂利)は、どちらもろ過バクテリアの主要な住処です。同じ日に両方を徹底的に掃除してしまうと、水槽内のバクテリアの大部分がいなくなり、ろ過システムが崩壊してしまいます。

これによって、アンモニアや亜硝酸塩が急増し、水槽環境が不安定になります。フィルター掃除と底床掃除は、週を分けるなどして間隔を空けて行うことが重要です。

【プロ監修】水槽を掃除する上で効率がグンと上がるグッズ5選

水槽掃除は時間と手間がかかる作業ですが、適切な道具を使うことで、その負担を大きく減らすことができます。特にプロが愛用するグッズの中には、作業効率を飛躍的に向上させ、初心者でも簡単に扱えるものがたくさんあります。ここでは、水槽掃除のプロが実際に使用している、もしくは推奨している便利グッズを厳選してご紹介しますします。これらのアイテムを活用すれば、より短時間で、より効果的に水槽をきれいに保つことができるでしょう。

GEX おそうじラクラク マスタークリアS

水槽のガラス面に付いたコケを、手を濡らさずに掃除できる便利なアイテムです。強力なマグネットで、水槽の内側と外側にある2つのパーツをしっかり固定します。外側のハンドルを動かすと、内側のクリーニングパッドも連動して動くので、水槽に直接手を入れなくても簡単にコケを落とせます。

USK STORE コケ取り

水槽の頑固なコケを効率的に除去できるスクレーパーです。柄が長く、水槽の底の方まで楽に届きます。ブレードが鋭いため、ガラス面にへばりついた硬いコケもきれいにこそぎ落とせます。ブレードは交換可能で、プラスチック製とステンレス製の2種類が付属しています。

クイック水替えポンプミニ

手動で水を吸い上げる手間を省き、水換えを劇的に楽にする電動式のポンプです。電池やUSBで稼働し、ボタン一つで水を排出できるため、女性や高齢の方でも簡単に扱えます。小型水槽やメダカ鉢など、水量が多くない水槽の水換えに特に便利です。ホースの先が細いため、底砂の細かい部分の汚れをピンポイントで吸い取ることも可能で、水換えと底床掃除を同時に効率的に行えます。

水槽掃除に関してのよくある質問

水槽を維持する中で、これで合っているのかな、と疑問に思うことは誰にでもあります。特に掃除の頻度や、トラブルが起きたときの対処法は、経験者でも迷うことが多いものです。このセクションでは、水槽愛好家から寄せられることの多い、代表的な質問にQ&A形式で答えます。

水換えの適切な頻度から、掃除後に水が濁ってしまったときの対処法まで、具体的な解決策をわかりやすく解説します。

Q.フィルターのろ材は交換すべき?

ろ材を交換するタイミングは、物理的にボロボロになったり、目詰まりを起こして水流が悪くなったりしたときが目安です。

交換する場合は、半分ずつ、1〜2週間の間隔を空けて行うのが安全です。こうすることで、新しいろ材にも徐々にバクテリアが定着し、水槽環境を安定させることができます。

Q.水換えの適切な頻度と量は?

水槽のサイズや生体の数、ろ過能力によって最適な頻度と量は異なりますが、一般的な目安は週に1回、水槽全体の3分の1です。

これは水質を安定させるための基本的なルールです。水の交換量が多すぎると、水質の急激な変化が魚に大きなストレスを与えてしまいます。逆に、頻度が少ないと、魚の排泄物が蓄積し、水質が悪化してしまいます。

Q.原因と対処法は?

水槽掃除の後、水が白く濁ってしまう現象は、初心者の方が特に経験しやすいトラブルです。これは主に、掃除によって底床やフィルター内に潜んでいたバクテリアの死骸や汚れが舞い上がったことが原因です。

対処法はシンプルです。まずは慌てずに数時間から1日程度様子を見ましょう。 ほとんどの場合、フィルターが働き、自然に濁りが解消されていきます。

まとめ

水槽掃除は面倒な作業に感じるかもしれませんが、それは美しい水槽という小さな生態系を健康に保つための、最も重要なコミュニケーションです。

正しい知識と道具を身につけ、無理のない範囲で定期的に行うことで、愛する魚たちが快適に過ごせる環境を保つことができます。

あなたの「マイペース」なメンテナンス方法を見つけ、水槽との日々を楽しみましょう。この記事が、あなたの水槽ライフをより豊かにする一助となれば幸いです。

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中谷勇作
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